侍ジャパンが米国に雪辱勝利 小園が3安打7打点と大暴れ 井端監督「いいスタート」

2024.11.22

ライバルに力を見せつけた。野球日本代表「侍ジャパン」は21日、東京ドームで「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」スーパーラウンド・米国戦に9-1で快勝した。2番・小園海斗内野手(広島東洋)が5回に勝ち越し三塁打、7、8回には2打席連続本塁打と3安打7打点の大暴れ。投げては4回無失点の先発・高橋宏斗投手(中日)ら5投手のリレーで、米国打線を1点に封じた。これで国際大会25連勝。大会連覇へ向けてまた1つ白星を重ねた。

写真提供=Getty Images

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先発・高橋ら5投手が1失点リレー、国際大会の連勝は「25」

 ライバルに力を見せつけた。野球日本代表「侍ジャパン」は21日、東京ドームで「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」スーパーラウンド・米国戦に9-1で快勝した。2番・小園海斗内野手(広島東洋)が5回に勝ち越し三塁打、7、8回には2打席連続本塁打と3安打7打点の大暴れ。投げては4回無失点の先発・高橋宏斗投手(中日)ら5投手のリレーで、米国打線を1点に封じた。これで国際大会25連勝。大会連覇へ向けてまた1つ白星を重ねた。

 2023年のWORLD BASEBALL CLASSIC™決勝以来となる日米対決。大事なスーパーラウンド初戦を見事な勝利で飾った。試合後に井端弘和監督は「先制されましたけど、焦らず攻撃できた結果かなと思います」と満足そうに振り返った。

今季2本塁打の小園が2打席連続アーチ 井端監督「もっと打ってほしい」

 1点を先行された直後の5回、7番・源田壮亮内野手(埼玉西武)、8番・佐野恵太外野手(横浜DeNA)の連打と9番・坂倉将吾捕手(広島東洋)の適時二塁打で同点。さらに2死一、三塁から小園選手の2点三塁打で勝ち越した。

「同点に追いついての、あの2点タイムリーが非常に大きかったなと思います。だけど、アメリカ打線は一発があるので、1点でも多くと思っていましたけどね」と井端監督。その通り、試合の流れをつかんだ侍打線はここから躍動した。

 中でもすさまじい打棒だったのが小園選手だ。7回1死一、二塁で右翼席に中押しの3ランを叩き込めば、8回には桑原将志外野手(横浜DeNA)の中前適時打で1点を加えた後の2死一塁でダメ押しの2ランだ。

 2番打者が2打席連続アーチを含む3安打7打点の大活躍。「(今季は)レギュラーシーズン2本(塁打)なんですが、ここで2本打ちましたんでね、あと3試合ありますので、もっと打ってほしい。どのボールでも対応できるバッターですし、初対戦でもどんどん打っていけるバッターなので、これからも期待したいなと思います」と井端監督も手放しの喜びようだった。


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投打のかみ合った快勝に指揮官は手応え「明日以降も期待してほしい」

 序盤は米国先発のリッチ・ヒル投手に苦しんだ。「すごくテンポ良く、ストレート、変化球とコントロール良く決められたので、なかなか打ちあぐねていた」と井端監督。経験豊富な44歳ベテラン左腕の微妙に変える投球フォームと110キロ台のカーブにタイミングが合わず、4回まで1安打に抑えられた。5回には2番手の隅田知一郎投手(埼玉西武)が一発を浴びて先取点を奪われたが、その裏から米国が継投に入り、侍打線にスイッチが入った。

 投手陣についても指揮官は「各投手が持ち味を発揮してくれたなと思っています」と目を細める。先発・高橋投手は4回2安打無失点、8奪三振の力投。5回から登板の隅田投手は1点を失ったがそれ以上は許さず6回まで投げ、7回以降は北山亘基投手(北海道日本ハム)、藤平尚真投手(東北楽天)、横山陸人投手(千葉ロッテ)が1イニングずつゼロに抑えた。ベンチには左肘痛で離脱した鈴木翔天投手(東北楽天)の背番号56のユニホームが掲げられ、誰もが無念の思いを持つ左腕の分まで腕を振った。

 打線が11安打9得点と爆発し、投手陣は5人のリレーで米国打線から毎回の16奪三振を記録するなど、強さを見せつけてのスーパーラウンド白星発進。「いいスタートを切れましたのでね。たくさんのお客さんの前で選手たちもいいプレーを見せてくれると思いますので、明日(22日)以降も期待してほしいなと思います」と井端監督は声を張り上げた。

22日はグループA1位のベネズエラ…井端監督「まずは先制すること」

 2019年の前回大会で敗れた米国に雪辱も果たした侍ジャパン。次戦22日の相手はオープニングラウンド・グループAを1位通過し、21日のスーパーラウンドでチャイニーズ・タイペイに勝利したベネズエラだ。

「今日同様、1番からズラッと長打のある選手が並んでいる。一発が付きまとってくると思うんですけど、高橋選手のように自分のボールを信じて投げ込んでもらえればいい。まずは先制すること。主導権を握って、先制、中押し、ダメ押しと取れればいいかなと思っています」(井端監督)

 この勢いのまま、2連覇達成まで一気に駆け抜けたい。

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