侍ジャパン・栗原陵矢が決勝犠飛 同僚モイネロ撃ちで激闘制す「何とかしたい気持ち」

2024.11.18

井端弘和監督が率いる野球日本代表「侍ジャパン」は17日、「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」のオープニングラウンド・グループBのキューバ戦に7-6と競り勝った。これで開幕4連勝を飾り、21日から始まるスーパーラウンド進出を決めた。栗原陵矢内野手(福岡ソフトバンク)が決勝犠飛を放つなど2打点をマーク。手負いの主砲がチームを牽引した。

写真提供=Getty Images

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同点8回に決勝左犠飛「いろいろな緊張と何とかしたい気持ちがあった」

 井端弘和監督が率いる野球日本代表「侍ジャパン」は17日、「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」のオープニングラウンド・グループBのキューバ戦に7-6と競り勝った。これで開幕4連勝を飾り、21日から始まるスーパーラウンド進出を決めた。栗原陵矢内野手(福岡ソフトバンク)が決勝犠飛を放つなど2打点をマーク。手負いの主砲がチームを牽引した。

 同点の8回1死一、三塁で放った左翼への浅いフライ。それでも、栗原選手はチームの勝ち越しを確信していた。本塁へ視線を向けると、韋駄天の五十幡亮汰外野手(北海道日本ハム)がホームへ滑り込む。スーパーラウンド進出を決める決勝犠飛。「いろいろな緊張と何とかしたい気持ちがあった。打った瞬間、イソ(五十幡選手)なら大丈夫と思いました」と笑顔を浮かべた。

6回1死満塁で押し出し四球、同僚のモイネロ投手から2打点

 福岡ソフトバンクでの“同僚対決”を制した。マウンドにはリバン・モイネロ投手。ファーストストライクから積極的に振っていき、フルカウントからの7球目、低めの149キロ直球を左翼方向へ打ち返した。「もう少し楽しみながら対戦できるかなと思っていましたけど、そういう状況ではなかった。『これはやられるぞ』と思いながら、強い気持ちを持ってやりました」。必死の打撃だった。

 6回1死満塁の押し出し四球と合わせ、同僚左腕から2打点。これがチームの勝敗を分けた。「高いレベルで戦えたことはうれしかったです。(モイネロ投手は)体調が万全ではなく、彼本来の球ではないと思いますけど、その中で対戦できたのは良かったです」と喜びを噛み締めた。


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死球を受けた右肘に腫れが残るも奮起「今日勝てば予選を突破できる」

 15日の韓国戦で右肘に死球を受け、前日16日のチャイニーズ・タイペイ戦では今大会初めて欠場した。まだ右肘は腫れが残る状況だが、試合前、金子誠ヘッドコーチに「全然、大丈夫ですから」と告げたという。

「今日勝てば予選を突破できる。今日の試合が大事だと、みんな分かっていた。全員の力で勝てたのは本当に良かったと思います」

 今大会は10打数3安打で打率.300、3打点。主軸打者として“ここぞ”という場面で結果を出している。

 18日にオープニングラウンド最終戦・ドミニカ共和国戦を残すが、日本はグループB1位でのスーパーラウンド進出が決まった。「今日の試合は本当になかなか痺れる展開でしたし、すごく疲れたというのが一番かなと思います。全勝で帰るのが目標だった。それができる(できそうで)うれしいです」と栗原選手。心地よい疲労感を感じながら、チーム宿舎へのバスに乗り込んだ。

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