井端ジャパンが連覇狙うプレミア12、女子W杯は驚異のV7に挑戦… 2024年の国際大会

2024.1.9

いよいよ2024年が幕を開けた。野球日本代表「侍ジャパン」は今年も各カテゴリーでの国際大会が目白押しとなっている。

写真提供=Full-Count

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3月にはトップチームが「日本代表vs欧州代表」2戦を実施

 いよいよ2024年が幕を開けた。野球日本代表「侍ジャパン」は今年も各カテゴリーでの国際大会が目白押しとなっている。

 2023年は3月に開催された「2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™」でトップチームが3大会ぶりの優勝を飾ると、他のカテゴリーも奮起。5月の「第3回BFA女子野球アジアカップ」では女子代表が、7月の「第44回日米大学野球選手権大会」では大学代表が、8月の「第31回WBSC U-18ベースボールワールドカップ」ではU-18代表が、11月の「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ」では再びトップチームが、12月の「第30回BFAアジア選手権」では社会人代表が優勝という快挙を遂げた。その結果、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)が定める「WBSC/KONAMI野球世界ランキング」で日本は男子・女子ともに世界ランク1位で2023年を終えている。

 男女ともに世界トップに君臨する日本だが、2024年最初の国際大会として予定されているのが、3月6、7日に開催される「カーネクスト 侍ジャパンシリーズ2024 日本vs欧州代表」だ。井端弘和監督を迎えて臨む2つ目の大会で、11月に控える「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」に向けた強化試合となる。

 井端監督にとって初陣となった昨年のアジチャンは、24歳以下または入団3年目以下の若手選手が中心となるメンバー構成だった。今回の「日本代表vs欧州代表」もまた開催時期がオープン序盤であることを考えると、井端監督が実力を見極めたい若手選手が主体の代表メンバーとなりそうだ。

 11月10日から24日まで東京ドームで開催される「プレミア12」には、世界ランキング上位12チームが参戦。すでに昨年12月20日に出場チームが発表され、前回大会の覇者・日本に加え、メキシコ、米国、韓国、チャイニーズ・タイペイ、ベネズエラ、オランダ、キューバ、ドミニカ共和国、パナマ共和国、オーストラリア、プエルトリコが名を連ねた。井端監督は2026年の第6回WBC優勝、そして2028年のロサンゼルスを見据え、「プレミア12をステップとして有意義に使わないといけません」と強調。井端監督はどのような未来予想図を描いているのか、3月の強化試合、11月のプレミア12でその概要が見えてきそうだ。

女子代表は7月にカナダで前人未到の7連覇に挑戦

 7月28日から8月3日の日程で、カナダ東部のサンダーベイが舞台となるのは「カーネクスト presents 第9回WBSC女子野球ワールドカップ・ファイナルステージ」だ。昨年9月に広島で開催されたグループリーグで日本は危なげない勝利を重ね、グループBを1位通過。前人未到の大会7連覇に向けて好発進を切っている。女子選手にとってワールドカップは世界最高峰の大会。コロナ禍の影響もあり、2018年以来6年ぶりの開催となるだけに、それぞれが大会に懸ける意気込みは大きい。中島梨紗監督の下、回を追う毎にレベルが上がっている世界を相手に、日本がどんな野球を見せてくれるのか楽しみだ。

 9月6日からは中国・紹興で「第5回WBSC U-23ベースボールワールドカップ」が開催予定となっている。2022年に行われた第4回大会には侍ジャパンから24歳以下の社会人代表チームが参戦。たびたびの接戦を制しながら、決勝では韓国に3-0と完封勝ちし、3大会ぶりの優勝を飾った。今回出場するのはトップチームとなるか、社会人代表となるか、まだ決まってはいないが、いずれにせよ若手選手にとっては世界でプレーする同世代選手のレベルを体感できる絶好の機会。2大会連続3度目の優勝をミッションとした貴重な経験が味わえるはずだ。

井端監督が兼任するU-15代表もワールドカップに参加予定

 その他、7月あるいは8月にも「第6回WBSC U-15ベースボールワールドカップ」が開催される見込み。すでに世界各地で予選が始まっており、準備は着々と進んでいる。2022年に開催された前回大会で、日本はオープニングラウンドこそ3戦全勝で勝ち抜いたが、スーパーラウンドで2敗を喫して3位決定戦へ。ここでもチャイニーズ・タイペイに敗れて、4位に終わっていた。今回はトップチームを率いる井端監督が、本人たっての希望でU-15代表監督を兼任。野球の未来を背負う子どもたちをどう導くのか。その手腕に注目が集まる。

 社会人代表、大学代表、U-12代表でも国際大会が開催される予定。2024年もまた、侍ジャパンの活躍で日本中が湧くような明るいニュースを提供していきたい。

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