「世界一取れなかった」悔しさバネに― さらなる飛躍誓った及川雅貴

2016.8.8

7日に行われた「第3回 WBSC U-15 ベースボールワールドカップ in いわき」の決勝戦で侍ジャパンU-15代表は、オープニングラウンドで破っているキューバと激突。しかし、4-9で敗れ、銀メダルに終わった。先発した及川雅貴は制球力を磨いて、この先での活躍を誓った。

写真提供=Getty Images

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大会を通じて侍ジャパンU-15代表を支えるも決勝で悔い残る投球

 7日に行われた「第3回 WBSC U-15 ベースボールワールドカップ in いわき」の決勝戦で侍ジャパンU-15代表は、オープニングラウンドで破っているキューバと激突。しかし、4-9で敗れ、銀メダルに終わった。先発した及川雅貴は制球力を磨いて、この先での活躍を誓った。

 オープニングラウンドの2戦目。日本は前回大会優勝国であるキューバに4-0で勝利した。この試合で7回を投げ、キューバ打線をわずか4安打に抑えたのが及川だった。決勝戦も満を持して先発。しかし、思うようにはいかなかった。

「(ボールが)いつも浮いているが、いつも以上に浮いていた。低めに集めようとして力を抜いたのでそれで運ばれたのかなと思います」

 初回は無失点に抑えたものの、いきなり2安打を浴びた。ボールが高めに抜け、低めに投げようと意識するあまり、今度はワンバウンドしそうな球になった。そして、甘く入ったところを痛打。制球に苦しみ、2回途中で6安打を浴びて降板した。

 今大会ではオープニングラウンドのキューバ戦、スーパーラウンド初戦のベネズエラ戦と大事な試合で先発を託されてきた。決勝戦にかける思いも強かったが、無情な結果だった。試合後は、チームが解散となる寂しさもあり、「世界一を取れなかったので……」と目を赤くした。

 報道陣から「また代表のユニホームを着たい気持ちはあるか」と問われると、「すごくあります」と即答。疲労や力みはなかったと言い訳はせず、実力不足を強調した及川は、「球が浮いているので、走り込みとかをしてコントロールをつけ、高校とかでも、もっといい投手になれるように頑張りたい」と今後の成長を固く誓った。

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