ワールドチャンピオンまであと1勝 侍ジャパンU-15代表がいざ決勝へ

2016.8.7

7月29日から始まった「第3回 WBSC U-15 ベースボールワールドカップ in いわき」も今日7日で最終日。侍ジャパンU-15代表は世界一をかけて、決勝戦に挑む。

写真提供=Getty Images

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キューバと決勝で再戦、前回は4-0で日本が勝利

 7月29日から始まった「第3回 WBSC U-15 ベースボールワールドカップ in いわき」も今日7日で最終日。侍ジャパンU-15代表は世界一をかけて、決勝戦に挑む。

 オープニングラウンドはグループAで5戦無敗、その後のスーパーラウンドを2勝1敗で決勝進出を果たした日本。決勝戦の相手は前回大会優勝国のキューバだ。予選リーグ2試合目で対戦しており、日本は4-0で勝利した。4回、1死一、三塁で小山翔暉が2点適時二塁打。5回には近藤大樹、8回には植田太陽がそれぞれタイムリーを放ち、得点を挙げた。

 投げては、先発・及川雅貴が7回を4安打に抑え、2番手・不後祐将も無失点で完封リレー。及川は4回に1死から三塁打を浴びたが、遊ゴロ、一直でピンチを凌ぐと、7回には連打と犠打で1死二、三塁と再びピンチを背負ったが、ファーストファウルフライ、セカンドフライに打ち取った。劣勢でも状況を冷静に見極めて投げ抜いた86球だった。4日のスーパーラウンド1戦目のベネズエラ戦でも4回1/3を投げ、6三振を奪う好投を見せた及川。この試合後、鹿取義隆監督は「中2日で決勝の日に投げられれば」と今日の決勝戦での先発を明言。一度、対戦のあるキューバに投げることになるため、前回とは違った投球をする必要がある。

 キューバも前回は敗れているだけに、対策を講じて連覇に向かってくるだろう。しかし、日本もスーパーラウンド2戦目でアメリカに黒星を喫し、気を引き締め直した。その結果、パナマとのスーパーラウンド最終戦は2-1の接戦を落とさなかった。予選リーグの1戦目から毎試合、安打を放っている稲生賢二が初回に先制ソロを叩き込み、2回には田口夢人が追加点。4回に1点を失ったものの、随所に攻守を見せ、守り切った。1試合、1試合、団結力を強めてきた若き侍ジャパンの選手たち。大会を通じ、対応力なども磨かれ、著しく成長もしてきた。

 毎試合、鹿取監督は「選手たちがよく頑張っている」と口にしてきた。ワールドチャンピオンまであと1つ。最後の頑張りを見せ、有終の美を飾る。

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