侍ジャパンU-15代表、決勝進出かけパナマと激突 “原点回帰”で白星目指す
6日に行われる「第3回 WBSC U-15 ベースボールワールドカップ in いわき」のスーパーラウンド3戦目で日本はパナマと対戦する。
写真提供=Getty Images
いよいよスーパーラウンドの最終戦
6日に行われる「第3回 WBSC U-15 ベースボールワールドカップ in いわき」のスーパーラウンド3戦目で日本はパナマと対戦する。
スーパーラウンドの最終戦。日本はオープニングラウンドを5戦全勝で終え、グループAを1位で通過。スーパーラウンド1戦目ではグループB・3位のベネズエラに8-0と快勝した。しかし、オープニングラウンド、スーパーラウンドを合わせて7試合目となった5日のアメリカ戦は7回まで2-2と競っていたが、8回に勝ち越しを許して敗れた。アメリカは4日のスーパーラウンド初戦でキューバに2-11で敗戦。もう負けが許されない中、気迫とプライドを前面に出して向かってきた。鹿取義隆監督をはじめ、日本の選手たちはアメリカの懸命な姿を目の当たりにし、6日の試合を全力で戦うことを誓った。
これまでの試合で打順は近藤大樹、稲生賢二、嘉手苅将太、小山翔暉の並びが不動だったが、アメリカ戦は小山が先発投手だったこともあってか3番・嘉手苅の後に野口海音が入った。6回、同点に追いついた場面は野口がイニングの先頭打者として二塁打で出塁し、不後祐将のタイムリーで還ってきた。日本はアメリカの投手が140キロ超の力のある直球をどんどん投げ込む中、ノーステップにしたり、バットを短く持ったりするなど工夫を凝らした。「やられたという感じはないが、大事なところで1本が出なかった」と鹿取義隆監督。1点を入れた後に畳み掛けられなかったことで流れを引き寄せられなかった。今日のスタメンは「ほとんど変わりません」と指揮官。つながりを大切に得点を重ねていきたい。
コンスタントに結果を残すのは、稲生、嘉手苅、小山。稲生は7月29日の1戦目から毎試合、安打を放っている。二塁打2本、三塁打3本とグラウンドを駆け回っている。嘉手苅は無安打で終わった試合が1試合のみで、ここまで21打数10安打。四球10と選球眼もよく出塁率が高い。左打者でレフト方向へ逆らわないバットコントロールや状況に応じた打撃は日本の中軸を打ち続ける中でどんどん磨かれている。チームトップ打率を残す小山、2番や1番を打ち守備でチームに貢献する近藤、勝負強さを見せる鈴木琉晟や植田太陽など、それぞれが役割を果たしている。
今日は岡田幹太が先発する。今大会3度目の先発だ。継投もすでに決まっており、「どうなっても継投は変わらないし、やることは変わらない」と鹿取監督。アメリカ戦後には「基本に戻ってちゃんとやろう」と選手たちに話しており、原点回帰でスーパーラウンド最終戦のパナマ戦を迎える。
記事提供=Full-Count
写真提供=Getty Images