将来の侍ジャパン入りへ… 栗山監督が野球教室で小学生に伝えた「待ってます」
野球日本代表「侍ジャパン」トップチームの栗山英樹監督、吉村禎章打撃コーチ、清水雅治外野守備走塁コーチが12月10日、さいたま市内で行われた「NIPPON EXPRESS×侍ジャパン」野球教室の特別講師を務めた。日本通運野球部もサポート役で参加する中、約100人の子どもたちと触れ合い、応援を受け、2023年3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック™(WBC)での世界一奪回に向けて気持ちを新たにした。
写真提供=Full-Count
吉村打撃コーチ、清水外野守備走塁コーチとともに約100人を指導
野球日本代表「侍ジャパン」トップチームの栗山英樹監督、吉村禎章打撃コーチ、清水雅治外野守備走塁コーチが12月10日、さいたま市内で行われた「NIPPON EXPRESS×侍ジャパン」野球教室の特別講師を務めた。日本通運野球部もサポート役で参加する中、約100人の子どもたちと触れ合い、応援を受け、2023年3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック™(WBC)での世界一奪回に向けて気持ちを新たにした。
11月に初陣となる4試合の強化試合を終え、いよいよWBCが迫ってきた。侍ジャパンを率いる栗山監督らがストライプのユニホームで登場すると、子どもたちは目を輝かせた。「疑問があったら色んな人に聞いてください。たった1つでもいいので、学んで帰ってください。野球が楽しいなと思ってもらえたらうれしいです」という言葉通り、約3時間、子どもたちの歓声や笑い声が響いた。
栗山監督は基礎の大切さを伝授「変化球を投げたいだろうけど…
雲一つない青空の下で、まずはウオーミングアップからスタート。子どもたちは4つのグループに分かれ、栗山監督が担当するキャッチボール、吉村コーチが担当する打撃、清水コーチが担当する守備、日本通運野球部トレーナーが担当するトレーニングの各ポジションを20分ごとに回る形式で進められた。
栗山監督は「変化球を投げたいだろうけど焦るなよ。まずはちゃんとした真っ直ぐを投げられるように」と基礎の大切さを伝授。ゲーム形式で捕る感覚を掴ませてから再びキャッチボールをすると、子どもたちの捕球にも変化が見られた。
清水コーチはゴロ捕球について「グラブは下から出そう」などと具体的にアドバイス。吉村コーチは「バットを振りやすいところは自分の好きなところ。でも、苦手なところ、好きなところ、と違うところで数多く振ろう」と素振りの大切さを説いた。日本通運の木村翔大内野手がお手本としてティー打撃を披露すると、子どもたちから「おぉー!」という驚きの声が沸き上がった。
質問コーナーでは子どもたちが活発に質問
野球教室後に行われた質問コーナーでは、子どもたちの様々な疑問に丁寧に答えた。「本塁打を打つためにどうしたらいいですか?」には、吉村コーチが「みんな本塁打を打ちたいと思う。でも、狙って打てることってあまりないです。大事なことは、ちゃんとタイミングを取って自分の一番いいところに力を合わせて振ること。その結果が本塁打になる。投手にタイミングを合わせてしっかり打ち返すことを繰り返すと、ヒットになったり本塁打になったりします」と極意を説いた。
日本通運の稲垣誠也主将は「コントロールをつけるには?」の質問に「まず自分のフォームでしっかり投げること。投げていれば、その感覚がつかめてくると思うので、そこを練習すればいいのかなと思います」と真摯に応じた。
「日本代表に入るには?」の質問に感動「俺は待ってるからな!」
さらに「将来日本代表に入るにはどれくらい練習したらいいですか?」という質問に、感動した面持ちの栗山監督が「俺は待ってるからな!」と声を大にする場面も。すぐに真面目な表情となり「どのくらいというか、日本代表に入るんだとずっと思って野球をやってください。そういう性格、考え方、技術が必ず身につくので。でもね、今のポジションの日本一くらいの選手にならないと入りづらいと、それくらい思って練習してください。待っています」と本気のメッセージを送った。
開会式では緊張気味だった子どもたちも、退場の際には満開の笑顔で名残惜しそうな様子も見せた。最後に栗山監督が送った「この中からプロ野球選手、日本代表になる選手が出てくることを祈っています」というエールに大きくうなずく子どももいた。たくさんの学びを得た「NIPPON EXPRESS×侍ジャパン」野球教室は、今後の野球人生にとって大切な時間となったことだろう。
記事提供=Full-Count
写真提供=Full-Count