栗山ジャパンが4連勝締め 佐々木朗希は159キロ無失点、打線は11安打9得点と大暴れ

2022.11.11

野球日本代表「侍ジャパン」は10日、札幌ドームで「侍ジャパンシリーズ2022」日本vsオーストラリア第2戦に臨み、9-0で完封勝利を飾った。先発の佐々木朗希投手(千葉ロッテ)が最速159キロの剛速球を武器に、4回4安打無失点と好投。打線では岡本和真内野手(読売)が3安打2四球と全5打席で出塁するなど、11安打9得点を挙げた。栗山英樹監督は強化試合の最終戦を4連勝で締めた。

写真提供=Full-Count

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先発・佐々木は最速159キロで4回無失点「いつもとは違う緊張感がありました」

 野球日本代表「侍ジャパン」は10日、札幌ドームで「侍ジャパンシリーズ2022」日本vsオーストラリア第2戦に臨み、9-0で完封勝利を飾った。先発の佐々木朗希投手(千葉ロッテ)が最速159キロの剛速球を武器に、4回4安打無失点と好投。打線では岡本和真内野手(読売)が3安打2四球と全5打席で出塁するなど、11安打9得点を挙げた。栗山英樹監督は強化試合の最終戦を4連勝で締めた。

 佐々木投手が侍ジャパンデビューを飾った。初回にいきなり無死一、二塁と得点圏に走者を置いたが、3番のロビー・グレンディニング内野手を外角に決まる155キロの速球で見逃し三振。続くローガン・ウェード内野手を遊ゴロ併殺打に仕留めた。2回は1死から二塁・山田哲人内野手(東京ヤクルト)の送球エラーで走者を出すも、後続を打ち取った。

 3回には1死二塁、4回にも2死一、三塁と2イニング連続でピンチを招いたものの、150キロ超の剛速球とフォークで無失点。4回を投げて2奪三振4安打無失点でデビュー戦を終えた。佐々木投手は「いつもとは違う緊張感がありました。不慣れなことが多い中で4回を投げられたのは良かったなと思います」と振り返り、「いい準備をした上で、優勝に貢献できるように頑張りたいと思います」と来年3月のワールド・ベースボール・クラシック™(WBC)を見据えた。

第2先発の高橋奎二は2回4K無失点「WBC本戦に向けてはいいアピールができました」

 第2先発での登板となった高橋奎二投手(東京ヤクルト)は5回を3者連続三振。6回は2死から走者を出したものの、代打のジェーコブ・ユーニス内野手を空振り三振に仕留めた。2回を投げて4奪三振1安打無失点。「結果としてはストレート、スライダーで三振が取れて良かったですが、滑るボールへの対応はまだまだ改善の余地があると感じています。WBC本戦に向けてはいいアピールができました」。自チームのセ・リーグ連覇に貢献した左腕は結果に甘んじることなく、反省の言葉も忘れなかった。

 3番手以降の伊藤大海投手(北海道日本ハム)、湯浅京己投手(阪神)、大勢投手(読売)はそれぞれ1回無失点。侍ジャパン投手陣は完封リレーを飾った。大勢投手は「今日で終わりなので自分なりに意識を持って試合に臨み、いい締めくくりができたと思います。他球団のピッチャーやバッターと会話させていただき、野球に取り組む姿勢や考え方を感じることができました。この経験をしっかり今後に生かせるようにしたいです」と前を向いた。

注目集まるWBCメンバー選考… 栗山監督「覚悟してやっていきます」

 打線は効果的に得点を重ねた。2回2死満塁から、1番の塩見泰隆外野手(東京ヤクルト)の中前2点打で先制した。塩見外野手は「追い込まれていたのでコンパクトにセンター返しを心掛けました。国際大会ということでシーズン中とは違った緊張感がありますが、積極的にいきたいです」と声を弾ませた。

 3回は2死満塁から中野拓夢内野手(阪神)の押し出し四球で追加点。4番に入った近藤健介外野手(北海道日本ハム)は4回2死三塁から左翼線へ適時二塁打を放ち、地元・北海道のファンを沸かせた。近藤外野手は「村上さんのバットを借りたので、村神様様です。札幌ドームで自分の名前のタオルをたくさん掲げてもらっている中で打てて良かったです」と振り返った。

 6回1死三塁では周東佑京外野手(福岡ソフトバンク)の左犠飛、7回1死一、三塁では中野内野手の中犠飛で追加点。9回は3四球を絡めた3得点でダメ押した。栗山英樹監督は「これだけのメンバーが揃っているので、いろんな展開、形があると思う。試合に応じて(監督の)自分が判断を間違わないように。かなり難しい部分がありますが、しっかり考えていきたい」と前を向いた。

 就任後、初采配となった強化試合で4連勝を飾った栗山監督。注目されるWBCメンバー選考について「相当、難しい感じがします。覚悟してやっていきます。最終的にはギリギリになると思いますけど、投手は準備が必要。12月のどこかで『準備してください』とボールを渡してあげる時間が必要なので。できるだけ早くした方がいいかなと思います」と語った。ここから本格的に、世界一奪回への準備を進めていく。

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