栗山ジャパンが4発8得点で逆転勝ち 4番・村上は2打席連発、山田が決勝弾

2022.11.6

野球日本代表「侍ジャパン」は6日、東京ドームで「侍ジャパン強化試合2022」侍ジャパンvs読売ジャイアンツに臨み、8-4で逆転勝ちした。2点を追う8回に村上宗隆内野手(東京ヤクルト)の同点2ラン、山田哲人内野手(東京ヤクルト)の勝ち越しソロと2者連続本塁打で逆転。村上内野手は9回に2打席連発となるソロ本塁打を放ち、打線は4本塁打を含む10安打8得点で打ち勝った。栗山英樹監督は就任から対外試合2連勝となった。

写真提供=Full-Count

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村上内野手が2打席連発を含む3打点をマーク「1番から9番まで点を取れる打線」

 野球日本代表「侍ジャパン」は6日、東京ドームで「侍ジャパン強化試合2022」侍ジャパンvs読売ジャイアンツに臨み、8-4で逆転勝ちした。2点を追う8回に村上宗隆内野手(東京ヤクルト)の同点2ラン、山田哲人内野手(東京ヤクルト)の勝ち越しソロと2者連続本塁打で逆転。村上内野手は9回に2打席連発となるソロ本塁打を放ち、打線は4本塁打を含む10安打8得点で打ち勝った。栗山英樹監督は就任から対外試合2連勝となった。

 栗山ジャパンが連日のアーチ攻勢で勝利を飾った。打線の中心に座る村上内野手は、5日の北海道日本ハムとの強化試合から2戦3発の大活躍だ。栗山監督は試合後の場内インタビューで、史上最年少3冠王の打撃力に賛辞の言葉を並べた。

「さすがですね。シーズンずっと見てきましたけど、まさにシーズン通りの働きでした。素晴らしい打撃だったと思います」

 苦しい試合だった。先発の與座海人投手(埼玉西武)は2回、無死一、二塁のピンチを招いた。ここで大城卓三捕手を一ゴロに。併殺コースだったが、一塁ベースカバーに入った與座投手が遊撃・中野拓夢内野手(阪神)の送球を捕球ミス。その間に先制点を献上した。

 4回に山田内野手の遊ゴロの間に同点に追いついたが、與座投手はリズムをつかめなかった。4回、2連打で無死一、二塁とされ、アダム・ウォーカー外野手に左中間へ勝ち越し3ランを浴びた。国際大会では希少な下手投げだが、この日は4回7安打4失点(自責点3)と試合を作れなかった。

 打線も6回まで散発3安打1得点。目覚めの一打は佐藤輝明外野手(阪神)から生まれた。敵失(敵方の失策)でつかんだ7回無死二塁のチャンス。左腕の大江竜聖投手から右前適時打を放ち、2点差に。この一打に打線が活気付いた。

山田内野手が決勝ソロ「結果にこだわってやるしかないと思っています」

 2-4で迎えた8回1死一塁から村上内野手が右中間へ同点2ラン。続く山田内野手も勝ち越しソロと続いた。さらに同2死三塁から、甲斐拓也捕手(福岡ソフトバンク)の中前適時打でリードを2点差に広げた。山田内野手は「自分のスイングができました。強化試合ですけど、このユニホームを着ると緊張感があります。結果にこだわってやるしかないと思っています」と声を弾ませた。

 9回には塩見泰隆外野手(東京ヤクルト)の左中間へのソロ、村上内野手の左中間ソロで2点を加点した。村上内野手は「後ろにつなぐ気持ちを持って打席に入りました。しっかり自分のスイングを心がけました。やるべきことをやるだけですし、1番から9番まで点を取れる打線。皆さんの力をすごく感じました」と笑顔を見せた。打線は10安打を集めて8得点を挙げた。

 投げては2番手の宮城大弥(オリックス)は5回からの2イニングを1安打無失点。湯浅克己投手(阪神)は7回の1イニングを3人で抑えて代表初勝利を挙げた。山崎颯一郎投手(オリックス)は2回無安打無失点でセーブをマークした。

 強化試合後には3月のワールド・ベースボール・クラシック™(WBC)本大会の延長戦を想定したタイブレークの練習が行われた。無死二塁の状況から始められ、二塁走者は代走の周東佑京外野手(福岡ソフトバンク)を起用。このチャンスで打者の西川龍馬外野手(広島)が左前適時打を放ち、その後も森友哉捕手(埼玉西武)、近藤健介外野手(北海道日本ハム)も適時打を放つなど計4点を奪った。

 タイブレークの守備では伊藤大海投手(北海道日本ハム)が登板。保科広一外野手、北村拓己内野手の連打で1点を返され、同1死一、三塁からは重信慎之介外野手の左犠飛で2点目を失った。伊藤投手は1回2安打2失点(自責は0)。「ランナーがいる中での入りなので、いつもとは違った入り方。そういう難しさもありましたけど、1球目から自分の能力を出せるようにやっていきたいです」と反省を口にした。

 9、10日には札幌ドームで「侍ジャパンシリーズ2022」オーストラリア第1戦、第2戦に臨む。試合後のインタビューで、栗山監督は「しっかりと選手たちの良さが出てもらう中で勝ち切る。大事な2試合になると思うので、気持ちを引き締めて頑張ります」と声を張った。WBCでの世界一だけを見据え、前へ前へと歩みを進めていく。

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