メジャー通算434発・元東北楽天AJが大谷のパワー絶賛も「個人的には投手が…」
野球日本代表「侍ジャパン」は12日、オランダとの強化試合第1戦に臨み、延長10回の末、タイブレークでサヨナラ勝ちした。先制したものの逆転を許し、劣勢だった日本に息を吹き返させたのは、5回に飛び出した大谷翔平(北海道日本ハム)の特大アーチだった。
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右中間最上段に飛び込む特大弾に「あのパワーがあれば、リーグは関係なく通用する」
野球日本代表「侍ジャパン」は12日、オランダとの強化試合第1戦に臨み、延長10回の末、タイブレークでサヨナラ勝ちした。先制したものの逆転を許し、劣勢だった日本に息を吹き返させたのは、5回に飛び出した大谷翔平(北海道日本ハム)の特大アーチだった。右中間上段席に飛び込む大きな一発で目覚めた日本打線は、この回に打者一巡の攻撃で6点を挙げ、一気に逆転に繋げた。
大谷の打球がドーム内に舞い上がった瞬間、球場は大きな感嘆の声に包まれたが、相手ベンチ内でヘンスリー・ミューレンス監督の参謀として働く元東北楽天のアンドリュー・ジョーンズ(AJ)ベンチコーチも、“二刀流”大谷の秘めるパワーに感心した。
「あのパワーがあれば、リーグは関係なく通用する。日本でホームランを打てれば、アメリカでもホームランは打てる。大切なのは、本人がどうやって(環境に)アジャストするかだけだろう」
大谷に一発を浴びたオランダ先発のジャイアー・ジャージェンスは「先頭を歩かせたくなかった」とフルカウントからストライクを取りにいったところで被弾。AJは「大谷は素晴らしいアスリート。ストライクを取りにいった球をいいタイミングで振り抜かれた」と脱帽した。
ジョーンズ・ベンチコーチは対戦経験を踏まえ「打つのが難しい投手」
この強化試合では、大谷は打者として大活躍。この日の特大弾も含め、パワーはもちろんスピードやバットコントロールのよさも披露しているが、それでもメジャー通算434発を誇るAJは、過去の対戦経験も踏まえながら「個人的には、メジャーでは投手・大谷を見てみたい」と話す。
「打つのが難しい投手。160キロ以上のスピードボールを投げる投手は誰だって難しい。速球が打てないとなると、対応は難しくなる。自分が対戦したのは2年前になるが、そこから大きく成長している。これから素晴らしい未来が待ち受けているはずだ」
打者として結果を残しながらも、対戦相手から投手として期待される大谷。“投手”のベールを脱ぐ来春、大谷狂想曲はさらなるボリュームで奏でられることになりそうだ。
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