侍ジャパンU-15代表、及川がまた好投でベネズエラ撃破 決勝戦の登板も“内定”
試合後、報道陣から「ナイスピッチングでした」と声をかけられると満面の笑顔を見せた及川雅貴。「前回のキューバ戦よりもボールが走っていなかったのでコントロールを重視しようと思いました」と振り返った。
写真提供=Getty Images
「コントロールを重視」で予選リーグのキューバ戦に続く好投
4日に行われた「第3回 WBSC U-15ベースボールワールドカップ in いわき」のスーパーラウンド1戦目のベネズエラ戦。日本は7月30日のキューバ戦でも好投した左腕・及川雅貴が先発し、4回1/3を無失点で抑えた。
試合後、報道陣から「ナイスピッチングでした」と声をかけられると満面の笑顔を見せた及川。「前回のキューバ戦よりもボールが走っていなかったのでコントロールを重視しようと思いました」と振り返った。
初回。先頭のマルティネスから見逃し三振を奪ったが、2番・モラに左中間へ大きな当たりを打たれ、二塁打を許した。それでも、ここからが及川の本領発揮。3番・ラスカロにストレートを3球続け、カウント2-1から変化球で三振。4番・オレッチアをサードゴロに打ち取り、踏ん張った。
2回以降も130キロに迫る直球に変化球を織り交ぜ、危なげない投球を見せた。5回に1死からストレートの四球を出し、この日、56球を投げたところで不後にマウンドを譲ったが、今後を見越しての投球数の制限による降板だった。
鹿取監督も称賛、次回は「決勝の7日に投げられれば」
181センチの長身で全身を使ったしなやかなフォームが特徴だ。左投げだが、日常生活は右利き。幼い頃、ボールを投げる時だけ左で放ったため、そのまま左投げになったという。初めて買ってもらったグローブも左投げ用だ。
代表入りしてからは鹿取監督からグローブの位置や投げ終わった後の体の倒れ方をアドバイスしてもらい、「コントロールも良くなり、球も走るようになった」と感謝する。徐々にコツをつかみ、予選リーグの最大の難敵と思われたキューバ戦では7回を4安打に抑えるベストピッチングを披露した。この日は「キューバ戦が良すぎたので」と自己評価は低めだったが、鹿取監督は「キューバ戦と変わらず、及川が頑張って投げてくれた」と称えた。
予選リーグのキューバ戦、スーパーラウンド初戦のベネズエラ戦と大事な試合を任されている。次回は「決勝の7日に投げられれば」と鹿取監督は明言。すでに伝えられている背番号11は「チームもいい感じでノッているし、自分もいいピッチングができている。今まで通り、いいピッチングをして、チームに貢献したい」と気合十分だ。
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