侍ジャパンU-15代表、11日から第4回ワールドカップ出場 パナマで初の世界一を目指す

2018.8.7

侍ジャパンU-15代表が8月10~19日(日本時間11~20日)にパナマ共和国で開催される「第4回 WBSC U-15 ワールドカップ」に出場する。過去3大会での最高成績は準優勝。異国の地で開催される大会で初の頂点を目指す。硬式野球の「U-15 アジアチャレンジマッチ2017」(松山)で日本を率いた元プロ選手の清水隆行監督が「第4回 WBSC U-15 ワールドカップ」を指揮する。

写真提供=Getty Images

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清水隆行監督が指揮、オープニングラウンドではキューバやドミニカ共和国と対戦へ

 侍ジャパンU-15代表が8月10~19日(日本時間11~20日)にパナマ共和国で開催される「第4回 WBSC U-15 ワールドカップ」に出場する。過去3大会での最高成績は準優勝。異国の地で開催される大会で初の頂点を目指す。

 侍ジャパンU-15代表が世界2位に輝いたのは、2年前の2016年に地元・日本(福島)で開催された第3回大会。鹿取義隆監督(当時)の元で世界一へあと1歩のところまで迫った。オープニングラウンドでは、オーストラリア、キューバ、韓国、ベネズエラといった強豪を次々と破り、初戦から6連勝。同ラウンド最終戦こそアメリカに敗れたものの、準決勝ではパナマとの接戦を制し、初の決勝へと駒を進めた。

 しかし、決勝ではオープニングラウンドで4-0と快勝していたキューバに4-9で敗戦。惜しくも頂点には届かなかった。それでも、他国との身体能力の差が大きい同世代で、第2回大会では7位(第1回大会は開催地メキシコの政情不安から出場辞退)に終わっていた日本が、世界でも戦えるという確かな手応えを掴んだ大会でもあった。

 そして、昨年11月には軟式野球の「第9回 BFA U15アジア選手権」(静岡)で4大会ぶり2度目の制覇。同月に行われた硬式野球の「U-15 アジアチャレンジマッチ2017」(松山)でもチャイニーズ・タイペイ、オーストラリアを圧倒して優勝。この「アジアチャレンジマッチ」で日本を率いた元プロ選手の清水隆行監督が「第4回 WBSC U-15 ワールドカップ」を指揮する。

 今大会、日本はオープニングラウンドでグループBに入った。まずは10日(同11日)にオーストラリアと対戦。その後、オランダ、キューバ、ドミニカ共和国、南アフリカと順番に戦っていく。ここで3位以内に入れば、スーパーラウンドに進出。スーパーラウンドでは、地元パナマ、アメリカ、チャイニーズ・タイペイ、ブラジル、ドイツ、中国が入るグループAの上位3チームと総当たりで対戦し、3位決定戦、決勝への進出チームを決める。

異国の地で高橋尚成コーチが心強い存在に

 各世代の大会成績などで決まるWBSC世界ランキングを見ると、グループBでは2位の日本が最上位。4位キューバ、8位オーストラリア、9位オランダ、12位ドミニカ共和国は気の抜けない相手となる。26位の南アフリカはやや力が落ちるか。キューバ、オランダ、ドミニカ共和国は高い運動能力を持つ選手たちが出てきそうだ。まずは、前回大会では13-0で快勝した初戦のオーストラリア戦をしっかりと取っておきたい。

 また、異国の地での大会は選手にタフさも求められるが、心強い存在となるのがコーチとして初めて入閣した高橋尚成氏だ。読売でプロのキャリアをスタートさせた同コーチは、2010年にメジャー挑戦に踏み切り、メッツへと移籍。初年度でいきなり10勝6敗8セーブ3ホールドの好成績を残すと、2014年に横浜DeNAで日本復帰を果たすまでにエンゼルス、パイレーツ、カブス、ロッキーズと渡り歩いた。ほとんどの選手が海外でこれだけ長い期間を過ごすのは初めての経験となるだけに、大会中は野球だけでなく生活面においても同コーチの言葉が“金言”となりそうだ。

 7月中旬に行われた強化合宿では、清水監督の読売時代の同僚である鈴木尚広氏も臨時コーチとして選手に指導を行った。世界大会では、日本の「スモールベースボール」は大きな武器となるだけに、走塁のスペシャリストとして現役時代に活躍した鈴木氏の教えも生きてくる。

 関東、関西、九州と各地でのトライアウトを勝ち抜き、日の丸を背負う20人の侍ジャパンU-15代表メンバー。快進撃に期待したい。

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