追加招集の石上泰輝がチーム最多の3打点 大舞台で躍動…井端監督「非常に楽しみ」

2025.11.17

野球日本代表「侍ジャパン」は16日、東京ドームで「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025 日本vs韓国」に臨み、7-7のドローに終わった。「8番・二塁」で先発出場した石上泰輝内野手(横浜DeNA)は2打数1安打1四球で3打点。代替選手として追加招集された24歳が躍動した。

写真提供=Getty Images

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「8番・二塁」で先発出場、押し出し四球&一時勝ち越しの2点打

 野球日本代表「侍ジャパン」は16日、東京ドームで「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025 日本vs韓国」に臨み、7-7のドローに終わった。「8番・二塁」で先発出場した石上泰輝内野手(横浜DeNA)は2打数1安打1四球で3打点。代替選手として追加招集された24歳が躍動した。

 チームが3回に3点を失った直後の4回だった。先頭の森下翔太外野手(阪神)の右中間二塁打から1死満塁のチャンスを作り、7番の佐々木泰内野手(広島東洋)が中前適時打で1点を返すと、石上選手は落ち着いて押し出し四球を選んで1点差に。続く五十幡亮汰外野手(北海道日本ハム)も押し出し四球で同点に追いついた。ここでは石上選手の“つなぎの四球”が光った。

 3-4となった5回の攻撃では、1死満塁から佐々木選手の押し出し四球で同点に。打席が巡ってきた石上選手は低めの150キロ直球を右前へ弾き返した。一時は勝ち越しとなる2点打となり、送球間に到達していた二塁ベース上でガッツポーズ。「つないでくれたチャンスだったので、なんとか(走者を)返したいという気持ちで打席に立った。いいところにつながってくれたなと思います」と笑顔を見せた。

スターが揃う侍ジャパンに初選出「やっぱり全然レベルが違う」

 8回の第4打席で代打を告げられてベンチに退いた。途中出場となった前日15日の対戦では、4回から代走でグラウンドへ。その後、3度打席が回ってきたが、いずれも四球で出塁。11-4の点差で目立つことはなかったが、堅実な選球眼が韓国バッテリーへ与えるダメージは大きかった。

「いつもと違う緊張感はありました」という中でも、しっかりと持ち味を発揮した。この2試合の石上選手について井端弘和監督は「急遽の人選だったけれど、その中でキャンプ初日から精力的に動いていた。走好守で躍動したと思っています。非常に楽しみです」と期待を寄せた。

「いろいろな選手が集まっている中で、本当に自分には全然足りないことが多いなというのは思った。これからしっかり(練習を)積んでいけたらなと思います。バッティングもそうですし、守備でもやっぱり全然レベルが違うなというのは感じました」

 初選出となった侍ジャパン・トップチームで存在感を示したと同時に、多くの刺激を得た。次世代の若武者が、さらなる成長へのきっかけを掴んだ。

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