侍ジャパン、年内最終戦はドロー 痛恨の2被弾&9四死球…井端監督「反省を生かして」
野球日本代表「侍ジャパン」は16日、東京ドームで「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025 日本vs韓国」に臨み、7-7の引き分けに終わった。侍ジャパンの年内ラストゲームを終えた井端弘和監督は「まずは選考から入る」と、来年3月のWORLD BASEBALL CLASSIC™(以下WBC)を見据えた。
写真提供=Getty Images
先発の金丸は2回まで1安打投球も、3回に3失点
野球日本代表「侍ジャパン」は16日、東京ドームで「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025 日本vs韓国」に臨み、7-7の引き分けに終わった。侍ジャパンの年内ラストゲームを終えた井端弘和監督は「まずは選考から入る」と、来年3月のWORLD BASEBALL CLASSIC™(以下WBC)を見据えた。
先発マウンドを任された金丸夢斗投手(中日)は、最速151キロの直球やチェンジアップで韓国打線を翻弄。2回までは内野安打1本に抑える立ち上がりとなったが、3回につかまった。1安打2四球などで1死満塁のピンチを招くと、前日の試合で本塁打を放ったソン・ソンムン内野手に右前へ2点打を許した。
その後、1死一、三塁からは重盗を決められ3点目を失った。今季15試合に先発するも勝ち星に恵まれず、2勝6敗ながら防御率2.61の成績を残したルーキー左腕はこの日、3回を3安打2四球で3失点、4奪三振の内容だった。
前日に続いて打線が奮起…3失点の直後に3得点で同点に
侍ジャパンは前日に続き先制を許す展開となったが、すぐに打線が取り返した。4回先頭の森下翔太外野手(阪神)の右中間二塁打から1死満塁のチャンスを作ると、7番の佐々木泰内野手(広島東洋)が中前適時打を放った。その後は石上泰輝内野手(横浜DeNA)、五十幡亮汰外野手(北海道日本ハム)が2者連続で押し出し四球を選び、同点に追いついた。
15日の第1戦では3回に3点を先制されたが、その裏の攻撃で同点に追いつき、その後、11-4と突き放した。この日も3回に3点を奪われたが、イニングが変わった直後の4回に同点に追いついた。
4回から2番手で登板した西口直人投手(東北楽天)が1回2安打2四死球の1失点でマウンドを降り、再び追いかける展開となったが、韓国投手陣の制球難に乗じて5回に逆転に成功した。2死満塁から佐々木選手が押し出し四球で同点。さらに満塁の状況から続く石上選手が右前へ勝ち越しとなる2点打を放ち、6-4とリードした。
来年3月がいよいよ本番のWBC「対戦相手をしっかり研究したい」
両軍小刻みな継投に入る中、7回に5番手の高橋宏斗投手(中日)が1死から3者連続四死球で満塁とすると、代打に左犠飛を許して6-5に詰め寄られる。さらに2死一、二塁となった場面では9番打者に中前打を浴びた。二塁走者は本塁突入を狙ったが、中堅の五十幡選手からの好返球でアウトに。同点を阻止した。
日本が8回に1点を加えて7-5としたが、高橋投手は直後にソロを被弾。9回は大勢投手(読売)が2死からまさかの同点ソロを許し、試合はドローで終わった。井端監督は「いくつかチャンスはあったけれど、取りきれなかったことが最終的に同点に終わった(原因な)のかなと思います」と総括した。
登板した6投手合計で9四死球と制球に苦しんだ。「昨日より今日の方が(ストライクゾーンが)狭いのかなと思って見ていた。その辺は投げているピッチャーもよく分かっていると思う。これからもMLBの審判がやるので、適応していかないといけないのかなと思いました」。課題も見えた一戦となった。
年内の最終戦が終わり、次はWBCイヤーを迎える。これからのチーム作りに向け、「まずは選考から入るけれど、しっかり準備して、反省を生かして。あとは対戦相手をしっかり研究したいと思います」。井端監督の視線はすでに、本番へと向けられていた。
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