侍ジャパンが韓国を圧倒 2桁得点で大勝…投手陣の“懸念”にも井端監督「適応できたかな」
野球日本代表「侍ジャパン」は15日、東京ドームで「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025 日本vs韓国」に臨み、11ー4で快勝した。試合後、井端弘和監督は、年内ラストとなる16日の試合へ向け「素晴らしい試合をお見せしたい」と語った。
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先発の曽谷が3回を無安打2奪三振の完全投球
野球日本代表「侍ジャパン」は15日、東京ドームで「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025 日本vs韓国」に臨み、11ー4で快勝した。試合後、井端弘和監督は、年内ラストとなる16日の試合へ向け「素晴らしい試合をお見せしたい」と語った。
先発を任された曽谷龍平投手(オリックス)が万全の投球を披露した。初回の初球でいきなり151キロを計測。身長183センチの体格を生かし、スリークォーター気味の投球フォームから角度のあるスライダー、フォークボールを武器に凡打を誘発した。
この試合から採用されているピッチクロックを気にする様子もなく、テンポよく韓国打者に投げ込んでいった。初回を3者凡退で終わらせると、2、3回も1人も走者を出すことなく3回を無安打無失点、2奪三振の“完全投球”でマウンドを降りた。「正直不安はありましたが、気を引き締めて投げることができました。歴史ある日韓戦、来春のWBC(WORLD BASEBALL CLASSIC™)の対戦国である韓国代表に対して、自分の投球ができて良かったです」と振り返った。
代打・岸田が勝ち越し3ラン…松田コーチから「どんどん行けと」
4回から2番手でマウンドに上がった森浦大輔投手(広島東洋)は先頭打者に安打を浴びて出塁されると、2番のアン・ヒョンミン外野手に左中間スタンドの中段まで運ばれる先制2ラン。続く3番のソン・ソンムン内野手にも内角への145キロ直球を右翼ポール際へ運ばれる2者連続のアーチを許し、3点を追う展開を強いられた。
0-3の重苦しい雰囲気をすぐに変えたのは第5回WBC優勝メンバー、牧秀悟内野手(横浜DeNA)だった。4回1死二、三塁から左前適時打で1点を返し、日本を勢いづけると、2死二、三塁から西川史礁外野手(千葉ロッテ)が右翼線二塁打を放ち、すぐに同点に追いついた。大仕事を果たしたルーキーは「1打席目も初球から振り抜いたように、2打席目も積極的にいくことを心がけました。失点直後になんとか追いつくことができたので、良かったです」と笑顔を見せた。
侍の打線が繋がったのは5回だった。四球と安打で迎えた無死一、二塁から代打・岸田行倫捕手(読売)が左中間スタンドへ3ラン。「積極的に振っていこうと思っていました。松田コーチからもどんどん行けと言われていたので、その通りいきました」。侍ジャパンは勝ち越しに成功した。
岸田選手の一発の後も攻撃の手を緩めず、2四死球などで無死満塁の好機を作り、坂本誠志郎捕手(阪神)、佐々木泰内野手(広島東洋)の連続適時打で3点を追加。この回、6得点で韓国を突き放した。井端監督は「先制されて、さすがに鋭いスイングをするなと思ったところで、すぐに追いつけたというところは良かったなと思います」と振り返った。
16日も対戦…井端監督「素晴らしい試合を」
8回に1点を奪われたが、直後の攻撃で途中出場の若月健矢捕手の適時打などで2点を奪った。投手陣は曽谷投手から9回を締めた平良海馬投手(埼玉西武)まで計6投手によるリレーを展開。井端監督は「6人の投手もMLB球に対しては適応できたかな。前回の練習試合(広島東洋戦)の時よりもピッチクロックとピッチコムにも、ピッチャーもキャッチャーも余裕が出てきたかなというところが非常に良かったなと思います」と手応えを口にした。
16日も韓国との一戦に臨む。指揮官は「日本も韓国も、おそらくプロ野球選手が試合するのは(今年)最後。今日の反省を生かして、素晴らしい試合をファンの皆様に見せられたらいい」と意気込みを語った。
侍ジャパンは来年3月に開催される第6回WBCの1次ラウンドでプールCに入っている。同6日にチャイニーズ・タイペイと初戦を迎え、7日にはこの日対戦した韓国、8日にオーストラリア、10日にチェコと対戦する。
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