大学代表は16人、U-18代表は5人が支配下指名 ドラフト会議を賑わせた侍ジャパン経験者

2025.10.27

10月23日に「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が開催され、支配下選手として73人、育成選手として43人の交渉権が確定した。プロへのチケットを手にした選手の中には、野球日本代表「侍ジャパン」の様々なカテゴリーで活躍した人物たちも含まれている。

写真提供=Getty Images

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今年は支配下選手73人、育成選手43人がドラフト指名を受ける

 10月23日に「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が開催され、支配下選手として73人、育成選手として43人の交渉権が確定した。プロへのチケットを手にした選手の中には、野球日本代表「侍ジャパン」の様々なカテゴリーで活躍した人物たちも含まれている。

 今年は全体的に大学生がドラフト会議を賑わせた。支配下として指名を受けた大学生は、2002年の33人を上回り、史上最多となる40人。全体の約55%が大学生を占めたことになる。さらに今夏、大学代表として「第45回日米大学野球選手権大会」に出場し、21年ぶりとなる完全優勝で史上初の3連覇を飾ったメンバーの中から、実に16人が指名を受けた。

 最初に名前が呼ばれたのは、東京ヤクルトに1位指名された松下歩叶内野手(法政大)だ。東京六大学リーグでベストナインに3回選出された攻守揃った内野手で、大学代表では主将としてチームをまとめあげた。大学No.1捕手の呼び声高い小島大河捕手(明治大)は埼玉西武、昨季は青山学院大の大学4冠達成の立役者となった中西聖輝投手は中日から単独1位指名を受けた。

 そして、今ドラフトの目玉との前評判で、3年時から大学代表で4番を任されるなどパワフルな打撃が魅力の立石正広内野手(創価大)は広島東洋、北海道日本ハム、阪神の3球団が1位指名。抽選の結果、阪神の藤川球児監督が交渉権を引き当てた。最終的には広島東洋が平川連外野手(仙台大)、佐々木麟太郎内野手の交渉権を逃した横浜DeNAが小田康一郎内野手(青山学院大)を1位指名とし、大学代表から6人が1位に名を連ねた。

2025年の大学代表16人はすべて3位以上の上位指名

 2位指名を受けたのは、毛利海大投手(明治大・千葉ロッテ)、齋藤汰直投手(亜細亜大・広島東洋)、櫻井頼之介投手(東北福祉大・中日)、伊藤樹投手(早稲田大・東北楽天)、谷端将伍内野手(日本大・阪神)の5人、3位指名となったのは、勝田成内野手(近畿大・広島東洋)、秋山俊外野手(中京大・埼玉西武)、繁永晟内野手(中央大・東北楽天)、山城京平投手(亜細亜大・読売)、大塚瑠晏内野手(東海大・北海道日本ハム)の5人。今季の大学代表メンバー16人がすべて上位指名だったことからも、ハイレベルなチームだったことがうかがえる。

 また、2023年の「第44回日米大学野球選手権大会」で2年生ながら大学代表に選ばれ、優勝に貢献した強打の宮下朝陽内野手(東洋大)は横浜DeNAから3位指名を受けた。


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U-18代表では最速158キロの石垣が1位指名で競合

 9月に沖縄で開催された「第32回 WBSC U-18ワールドカップ」(以下、W杯)でU-18代表として戦ったメンバーからは6人が支配下選手として指名された。最も注目を浴びたのは、高校生ながら最速158キロのストレートを武器とする石垣元気投手(健大高崎)で、千葉ロッテとオリックスが1位指名で競合。抽選の結果、千葉ロッテのサブロー監督が交渉権を引き当てた。同じく千葉ロッテは3位で奥村頼人投手(横浜)を指名。その他、早瀬朔投手(神村学園)が阪神4位、投手陣を支えた捕手コンビの大栄利哉選手(学法石川)は東北楽天4位、藤森海斗選手(明徳義塾)は北海道日本ハム5位で指名された。

 また、オリックス3位指名の佐藤龍月投手(健大高崎)はU-15代表として、2022年に「第5回 WBSC U-15ワールドカップ」に出場した経験を持っている。

社会人代表経験者は3人が支配下指名

 社会人に目を向けてみると、9月の「第31回BFAアジア選手権」でベストナイン(先発投手)を受賞した増居翔太投手(トヨタ自動車)が東京ヤクルトから4位で指名された。昨年の「第5回 WBSC U-23ワールドカップ」優勝メンバーからは高橋隆慶内野手(JR東日本)が福岡ソフトバンク5位、石井巧内野手(NTT東日本)が東京ヤクルト6位で指名を受けた。

 ドラフト指名を受け、まずはプロとなる権利を手にした選手たち。これから始まるプロ生活の中でも侍ジャパンのメンバーとして戦った経験を生かしながら道を切り拓き、いつの日かトップチームの一員に名を連ねたい。

今年は支配下選手73人、育成選手43人がドラフト指名を受ける

 10月23日に「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が開催され、支配下選手として73人、育成選手として43人の交渉権が確定した。プロへのチケットを手にした選手の中には、野球日本代表「侍ジャパン」の様々なカテゴリーで活躍した人物たちも含まれている。

 今年は全体的に大学生がドラフト会議を賑わせた。支配下として指名を受けた大学生は、2002年の33人を上回り、史上最多となる40人。全体の約55%が大学生を占めたことになる。さらに今夏、大学代表として「第45回日米大学野球選手権大会」に出場し、21年ぶりとなる完全優勝で史上初の3連覇を飾ったメンバーの中から、実に16人が指名を受けた。

 最初に名前が呼ばれたのは、東京ヤクルトに1位指名された松下歩叶内野手(法政大)だ。東京六大学リーグでベストナインに3回選出された攻守揃った内野手で、大学代表では主将としてチームをまとめあげた。大学No.1捕手の呼び声高い小島大河捕手(明治大)は埼玉西武、昨季は青山学院大の大学4冠達成の立役者となった中西聖輝投手は中日から単独1位指名を受けた。

 そして、今ドラフトの目玉との前評判で、3年時から大学代表で4番を任されるなどパワフルな打撃が魅力の立石正広内野手(創価大)は広島東洋、北海道日本ハム、阪神の3球団が1位指名。抽選の結果、阪神の藤川球児監督が交渉権を引き当てた。最終的には広島東洋が平川連外野手(仙台大)、佐々木麟太郎内野手の交渉権を逃した横浜DeNAが小田康一郎内野手(青山学院大)を1位指名とし、大学代表から6人が1位に名を連ねた。

2025年の大学代表16人はすべて3位以上の上位指名

 2位指名を受けたのは、毛利海大投手(明治大・千葉ロッテ)、齋藤汰直投手(亜細亜大・広島東洋)、櫻井頼之介投手(東北福祉大・中日)、伊藤樹投手(早稲田大・東北楽天)、谷端将伍内野手(日本大・阪神)の5人、3位指名となったのは、勝田成内野手(近畿大・広島東洋)、秋山俊外野手(中京大・埼玉西武)、繁永晟内野手(中央大・東北楽天)、山城京平投手(亜細亜大・読売)、大塚瑠晏内野手(東海大・北海道日本ハム)の5人。今季の大学代表メンバー16人がすべて上位指名だったことからも、ハイレベルなチームだったことがうかがえる。

 また、2023年の「第44回日米大学野球選手権大会」で2年生ながら大学代表に選ばれ、優勝に貢献した強打の宮下朝陽内野手(東洋大)は横浜DeNAから3位指名を受けた。

U-18代表では最速158キロの石垣が1位指名で競合

 9月に沖縄で開催された「第32回 WBSC U-18ワールドカップ」(以下、W杯)でU-18代表として戦ったメンバーからは6人が支配下選手として指名された。最も注目を浴びたのは、高校生ながら最速158キロのストレートを武器とする石垣元気投手(健大高崎)で、千葉ロッテとオリックスが1位指名で競合。抽選の結果、千葉ロッテのサブロー監督が交渉権を引き当てた。同じく千葉ロッテは3位で奥村頼人投手(横浜)を指名。その他、早瀬朔投手(神村学園)が阪神4位、投手陣を支えた捕手コンビの大栄利哉選手(学法石川)は東北楽天4位、藤森海斗選手(明徳義塾)は北海道日本ハム5位で指名された。

 また、オリックス3位指名の佐藤龍月投手(健大高崎)はU-15代表として、2022年に「第5回 WBSC U-15ワールドカップ」に出場した経験を持っている。

社会人代表経験者は3人が支配下指名

 社会人に目を向けてみると、9月の「第31回BFAアジア選手権」でベストナイン(先発投手)を受賞した増居翔太投手(トヨタ自動車)が東京ヤクルトから4位で指名された。昨年の「第5回 WBSC U-23ワールドカップ」優勝メンバーからは高橋隆慶内野手(JR東日本)が福岡ソフトバンク5位、石井巧内野手(NTT東日本)が東京ヤクルト6位で指名を受けた。

 ドラフト指名を受け、まずはプロとなる権利を手にした選手たち。これから始まるプロ生活の中でも侍ジャパンのメンバーとして戦った経験を生かしながら道を切り拓き、いつの日かトップチームの一員に名を連ねたい。

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