ユースBaseball5代表8人が挑む世界一 24日に第1回ワールドカップが開幕
9月24日から4日間にわたり、メキシコで「第2回 WBSC ユースBaseball5ワールドカップ」が開催される。日本からはデジタルトライアウトなどを経て選出された代表8選手が出場。世界の頂点を目指し、メキシコの地で躍動する。

写真提供=Getty Images (写真は2024年WBSCBaseball5ワールドカップ開催時のもの)
全国の高校生から厳選された8人が「侍ジャパン」ユースBaseball5代表入り
9月24日から4日間にわたり、メキシコで「第2回 WBSC ユースBaseball5ワールドカップ」が開催される。日本からはデジタルトライアウトなどを経て選出された代表8選手が出場。世界の頂点を目指し、メキシコの地で躍動する。
Baseball5とは、2018年に世界野球ソフトボール連盟(WBSC)により考案された手打ち野球を原型としたアーバンスポーツだ。必要な道具はゴムボールだけ。試合に出場するのは1チーム5人(公式国際大会は男女混合編成)で、5イニング制で勝敗を決する。誰でもどこでも手軽に楽しめるということもあり、現在は世界70以上の国と地域でプレーされている。
日本では2019年1月にWBSC主催の講習会が開催されたことをきっかけに、各地で体験イベントが行われ、徐々に普及の輪が広がった。初めて日本代表チームが編成されたのは2022年のこと。同年8月には「WBSC ASIA Baseball5アジアカップ2022」で準優勝し、さらには11月の「WBSC Baseball5ワールドカップ 2022」でも準優勝を飾るなど、華々しい国際デビューを飾った。
2024年2月に「第1回 Baseball5 日本選手権」を初開催。同年3月には野球日本代表「侍ジャパン」のカテゴリーに加わり、侍ジャパンBaseball5代表として活動することとなった。そして、2025年になって誕生したのが、ユース代表チームだ。
第2回大会はメキシコで開催…16チームがしのぎを削る
日本選手権のユースの部で2連覇を飾っている横浜隼人高などから男女混合8人が選ばれ、監督にはBaseball5日本代表メンバーでもある本池太一氏(東京ヴェルディ・バンバータ)、コーチには元女子日本代表でもある六角彩子氏(5STARs)が就任。3月の「2025 第2回ユース Baseball5 アジアカップ」では見事、初出場で初優勝を飾り、「第2回 WBSC ユースBaseball5ワールドカップ」の出場権を手に入れた。
第2回大会に出場するのは、世界各地の大会を勝ち上がった16チームだ。初出場の日本はまず、ベネズエラ、トルコ、フィジーと同じグループCで総当たり戦を行い、順位に応じたプレーオフを実施。その後、トーナメント形式で優勝を決める。
9月7日に発表されたユース代表8人のうち、谷尾心瑚選手(都立国分寺高/5STARs)、平野将梧選手、星優大選手(ともに横浜隼人高/横浜隼人Aggressive)、森本愛華選手(中京大学附属中京高/日大二高・中京大中京5)の4人はアジアカップの優勝経験者。新たに代表入りした末廣優奈選手(駒澤大学高/Hi5 Tokyo)、蛭田真白選手(横浜隼人高/横浜隼人Aggressive)、岩村敬太朗選手(花咲徳栄高)、毛塚蒼翔選手(日本大学第二高/日大二高・中京大中京5)と力を合わせ、本池監督と六角コーチの下、世界のトップを懸けた戦いに挑む。
今夏の甲子園開会式で平野と森本が始球式を行い、話題に
2023年にトルコで開催された第1回大会には12チームが出場。決勝で強豪・キューバがフランスに勝利し、初代チャンピオンとなった。今年8月28日付の最新ランキングを見ると、1位のキューバと3位のフランスの間に割って入るのが、2位の日本。アジアカップに続き、ワールドカップでも初出場にして初優勝の快挙達成も夢ではなさそうだ。
今夏の第107回全国高等学校野球選手権大会の開会式では、アジアカップで主将を務めた平野選手と同大会で最優秀選手を受賞した森本選手が始球式を行い、話題となった。ワールドカップでも頂点に立ち、ユース世代での競技人口拡大に弾みをつけたい。
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