侍ジャパン稲葉監督が野球教室でふれあい「このユニホームを着たいと思ってくれるのが一番嬉しい」

2017.12.18

野球日本代表「侍ジャパン」トップチームの稲葉篤紀監督、建山義紀投手コーチが10日、埼玉県内で行われた日本通運主催の野球教室「日本通運×侍ジャパン 野球教室」に参加した。埼玉県内だけでなく全国各地から集まった小学生102人に対し、日本通運野球部の選手たちと共にティー打撃やピッチングを指導した他、トークショーなど、約3時間にわたる盛りだくさんの内容で子供たちとふれあった。

写真提供=Full-Count

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幼少期のエピソードも披露、建山コーチは「野球で自分に自信がついた」

 野球日本代表「侍ジャパン」トップチームの稲葉篤紀監督、建山義紀投手コーチが10日、埼玉県内で行われた日本通運主催の野球教室「日本通運×侍ジャパン 野球教室」に参加した。埼玉県内だけでなく全国各地から集まった小学生102人に対し、日本通運野球部の選手たちと共にティー打撃やピッチングを指導した他、トークショーなど、約3時間にわたる盛りだくさんの内容で子供たちとふれあった。

「我々は侍ジャパンのユニホームを着ていますが、このジャパンのユニホームを見て、子供たちがこのユニホームを着たいと思ってくれるのが、一番嬉しい。ジャパンのユニホームを着て野球教室をできたのが良かったと思います」

 教室を終えた後で、稲葉監督はそう振り返った。監督就任後の初陣となった11月の「ENEOS アジア プロ野球チャンピオンシップ2017」では、韓国とチャイニーズ・タイペイを相手に3戦全勝で初代アジア王者に輝いた。その時と同じストライプのユニホームを身に纏い、この日は子供へ熱心な指導を行った。

 冬晴れの青空の下、午前10時からの開会式が終わると、まずは参加者全員で記念撮影を行い、野球教室がスタート。稲葉監督が担当するティー打撃、建山コーチ担当のピッチング、そして日本通運野球部選手たちによる内野守備、外野守備の4グループに分かれ、ローテーション制で教室は進んでいった。稲葉監督はティー打撃エリアで子供たちのスイングを熱心に見つめ、時には個々に直接アドバイス。自らバットを手に持って身振り手振りを交えた指導もあり、子供たちも稲葉監督の声に熱心に聞き入っていた。

 野球教室後にはトークショーも行われ、子供たちから稲葉監督、建山コーチへの質問が相次いだ。まずは司会者からの「どんな子供でしたか?」という問いに、稲葉監督は「とにかくスポーツが好きで、いろいろなスポーツをやりました。サッカー部にも入っていましたし、水泳もやっていましたし、いろいろやった少年でした。野球が1番得意で、打つのが好きでボールを飛ばすことに自信があったので野球を選びました」と回答。建山コーチは「引っ込み思案な子供で、授業で答えが分かっていても手を挙げられない子供でした。今では考えられないくらい内気な少年で。野球やサッカーをやっていて、スポーツの時は活発だった。野球で自分に自信がついていって、授業でも手が挙げられるようになった」と、幼少期のエピソードを披露した。


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稲葉監督「子供たちも非常に素直で、野球が上手くなりたい情熱が伝わった」

 続いて、子供たちからも質問が寄せられた。「どんなことを考えて打席に立っていましたか?」という質問を受けた稲葉監督は、「打席の中ではとにかく自分のスイングをしっかりするということを考えていました。バッターはどちらかというと受け身なので、どの球が来るか分からない状況で打席に入らないといけない。頭の中で配球などの整理はしながら、タイミングを合わせて自分のスイングをすることを考えないといけない。いろいろなことを考えると体が動かなくなってしまうので、それだけを考えていました」と、現役時代に活躍した打席でのコツを伝えた。

 さらに「どうやったらバッティングが良くなりますか?」と聞かれると、「良くなりたいと思うこと、上手になりたいという思いだと思います。たくさん練習するのも大事だけど、そういう気持ちが大事。人よりも絶対上手くなってやる、あのピッチャーを絶対に打ってやるという気持ちを常に持ちながら練習すると、どんどん上達していくと思います」とアドバイスを送った。

 子供たちにとってはかけがえのない時間となった「日本通運×侍ジャパン 野球教室」は、稲葉監督、建山コーチにとっても貴重な時間となったようだ。「子供たちも非常に素直で、野球が上手くなりたいという情熱が伝わりました。レベルも高かったですし、非常にいい1日になりました」と稲葉監督が振り返れば、建山コーチも「こうやって侍ジャパンのユニホームを着て子供たちとふれあうというのが初めてだったので、そういう意味で僕にとってはいい時間になりました」と充実の表情を浮かべた。

 イベントの最後には、稲葉監督から子供たちへ「この中から1人でもプロ野球選手になれるように、侍ジャパンのユニホームを着られるように、目標を持って野球も勉強も頑張ってください」とのメッセージが送られた。この日の貴重な経験と共に、監督の言葉は子供たちの心に大切な宝物として残るだろう。

【了】

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