侍ジャパン打線が11安打11得点と爆発し、7回コールド勝ち。メキシコ投手陣に5本塁打を浴びせ、初開催初参戦となった「プレミア12」を3位で終えた。
侍ジャパンは初回、二死無走者から3番山田哲人(東京ヤクルト)が今大会初アーチとなるソロ弾を放ち、幸先よく先制点を奪った。
2回は8番中村晃(福岡ソフトバンク)の二塁打を口火に二死三塁とすると、 2番坂本勇人(読売)の三ゴロを相手野手が適時失策。労せず2点目を奪うと、続く山田がまたしても豪快2ランを左翼席に運び、リードを4点に広げた。
攻撃の手を緩めない侍ジャパンは、4番筒香嘉智(横浜DeNA)も左安を放ちメキシコ先発・ペーニャをノックアウト。2番手のカリーリョに対しても5番中田翔(北海道日本ハム)、 7番松田宣浩(福岡ソフトバンク)がそれぞれ2ランを浴びせ、2回だけで打者11人の猛攻で7点を奪った。
6回には6番平田良介(中日)にも適時打が生まれ9点目。8点リードで迎えた7回は、途中出場の9番中村悠平(東京ヤクルト)が死球で出塁したあと、1番秋山翔吾(埼玉西武)が打った瞬間それと分かる2ランを放ち、サヨナラでの10点差コールド勝ちを決めた。
投げては先発の武田翔太(福岡ソフトバンク)が3回無失点と好投。初回、2回は先頭打者に四球を与えたが、持ち前の粘り強さを見せ先発の役割を果たした。
4回からは菅野智之(読売)が2番手として登板。こちらは3イニング目の6回にソロ弾を浴びたが、最速155キロを計測するなど3回を1失点にまとめた。
7回からは山﨑康晃(横浜DeNA)が3番手として登場。ルーキー選手でただ一人選ばれたハマの守護神は1イニングを簡単に三人で退け、3試合に登板した今大会をパーフェクトで締めくくった。
準決勝の韓国戦に敗れ初代王者を逃したが侍ジャパンだが、重苦しい空気を一発攻勢で一掃し、1次ラウンドで苦しめられたメキシコに大勝。国際大会、そしてトーナメントの難しさを実感した2週間だったが、 大会の通算勝敗は7勝1敗。世界一には届かなかったが、日本野球のレベルの高さを改めて世界中に示してくれた。
記事提供=ベースボールキング
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1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 計 | H | E | |
メキシコ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 2 | 1 |
日本 | 1 | 7 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2x | 11 | 11 | 0 |
7回コールド
【勝投手】 | 菅野 智之 |
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【敗投手】 | ミゲル・ペーニャ |