侍ジャパンが盤石の試合運びでプエルトリコに快勝。今大会唯一の6連勝で準々決勝を突破し、日本(東京ドーム)で開催される準決勝で、再び韓国と対戦することになった。
侍ジャパンはこの試合、1次ラウンドの全5試合で4番を務めた中村剛也(埼玉西武)が負傷欠場。代役4番に筒香嘉智(横浜DeNA)、5番には中田翔(北海道日本ハム)が入り、「8番・右翼」で前夜サヨナラ打の中村晃(福岡ソフトバンク)をスタメン起用した。
その新打線がさっそく機能。初回は1番秋山翔吾(埼玉西武)の内野安打と3番山田哲人(東京ヤクルト)の四球で一死一、二塁とすると、筒香が先制適時打をレフト前に弾き返し、二塁走者の秋山をホームへ迎え入れた。
1点リードの3回も筒香、中田のチャンスメイクで一死一、二塁とすると、6番平田良介(中日)が適時二塁打を放ち2点目。4回には、ここ3試合ヒットのなかった2番坂本勇人(読売)に2点適時二塁打が生まれ、貴重な中押し点を奪った。
目覚めた坂本は、6回の第4打席にも適時打を放ち、この試合3打点の活躍。打線は7回以降も嶋基宏(東北楽天)、中村晃らの適時打で小刻みに加点し、13安打で9点を奪った。
投げては先発の前田健太(広島東洋)が7回無失点の好投。1点リードの3回は一死一、三塁のピンチを招いたが、2番A.メンデスを注文通りの併殺に仕留め、渾身のガッツポーズを作った。
打線の援護を受けた中盤以降はストライク先行の投球にシフトし、4回からは3イニング連続で三者凡退。前田は結局7回90球を投げ、4安打、7奪三振、無四死球と安定感抜群の内容。負ければ終わりの大一番で真価を発揮し、今大会初白星を手にした。
8回から登板した則本昂大(東北楽天)も1イニングをわずか8球で料理。9回は3試合目の登板となった増井浩俊(北海道日本ハム)が3ランを浴びたが、後続打者を落ち着いて退け試合を締めた。
侍ジャパンはこれで、無敗のまま日本に戻ることになった。準決勝の相手は、キューバを7-2で破った韓国に決定。札幌ドームでの開幕戦は5-0で快勝したが、相手は打線の状態が上向き。小久保裕紀監督は再び大谷翔平(北海道日本ハム)の先発を明言し、19日の日韓対決第2ラウンドを迎えることになった。
記事提供=ベースボールキング
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1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | H | E | |
プエルトリコ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 3 | 7 | 1 |
日本 | 1 | 0 | 1 | 2 | 0 | 1 | 2 | 2 | X | 9 | 13 | 0 |
【勝投手】 | 前田 健太 |
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【敗投手】 | ルイス・シントロン |