1次ラウンドグループBの侍ジャパンはアメリカを相手に、13安打10得点を奪い大勝。予選ラウンド1位での決勝トーナメント進出を決めた。
先発した菅野智之(読売)は初回、いきなり連続四球で得点圏に走者を背負ったが、4番D.ブラックを併殺打に仕留め、なんとか無失点で切り抜ける。しかし2回、一死からM.マクブライドに高めに浮いたストレートをレフトスタンドに運ばれ、先制点を許してしまう。
菅野は続く3回、一死からA.フレイザーに右中間を破られる三塁打を打たれると、B.エイブナーの右前適時打を浴び失点。
嫌なムードが漂う中、侍ジャパンは4回、一死から山田哲人(東京ヤクルト)が遊撃手強襲の内野安打で出塁。続く中村剛也(埼玉西武)は三振に倒れたが、相手捕手がボールを逸らした間に一塁走者の山田は二塁へ進塁。 この場面で5番筒香嘉智(DeNA)が適時二塁打を放ち1点を返した。
同点に追いつきたい侍ジャパンは6回、四球と安打で一死一、二塁とすると、前の打席に適時打を放っている筒香が、バットを折りながらセンター前に運び、試合を振り出しに戻す。 なおも一、二塁のチャンスで2試合連続打点を記録している絶好調・中田翔(北海道日本ハム)が、レフトスタンドに飛び込む3ランを放ち勝ち越しに成功。中田はサヨナラ打を放ったメキシコ戦から、3試合連続で決勝点を叩きだす勝負強さを発揮した。
勢いが付いた打線は7回、筒香がこの日3本目となる適時打を放つと、続く中田が四球を選び満塁。この場面で打席にはこの日無安打の松田宣浩(ソフトバンク)。その松田はレフトスタンドに突き刺す満塁弾を放ち、試合を決めた。
投手陣は先発の菅野が4回2失点でマウンドを降りたが、5回から登板した則本昂大(東北楽天)が2回を無失点に抑えると、7回は山崎康晃(DeNA)、8回は増井浩俊(北海道日本ハム)が危なげない投球を披露。 8点リードの最終回は、澤村拓一(読売)が三人で仕留め、試合を締めた。
中盤まではもつれる展開となったが、終わって見れば10得点を奪いアメリカを圧倒した侍ジャパン。15日は1次ラウンド全勝を目指し、WBSCランキング10位のベネズエラと対戦する。
記事提供=ベースボールキング
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1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | H | E | |
日本 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 4 | 5 | 0 | 0 | 10 | 13 | 1 |
アメリカ | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 7 | 2 |
【勝投手】 | 則本 昂大 |
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【敗投手】 | セス・シモンズ |