侍ジャパンが粘るメキシコをサヨナラ勝ちで下し、グループBでは唯一の2連勝スタート。快勝した韓国戦に続き「6番・一塁」で先発出場した中田翔(北海道日本ハム)が、サヨナラ打を含む5打点と打線を牽引した。
先発マウンドに上がったのは、小久保裕紀監督がエースに指名した前田健太(広島東洋)。初回は落ち着いてメキシコ打線を三人で退けたが、2回表に先頭の4番R.ロペスに本塁打を浴び、先制点を許してしまった。
それでも2回裏、侍ジャパンは一死から、5番筒香嘉智(横浜DeNA)が大会初安打となる左安を放つと、続く中田がメキシコ先発E.ガルシアのチェンジアップを左翼席に運び、あっさりと逆転に成功。 続く3回も1番秋山翔吾(埼玉西武)、2番坂本勇人(読売)の連打などで一死満塁の好機を作ると、5番筒香の右前適時打、続く中田の犠飛でさらに2点を加えた。
中田は4-2で迎えた5回にも、二死一、二塁から中前適時打を放ちこの試合4打点目。初戦の韓国戦は2安打2得点とチャンスメイクに徹したが、この試合は持ち前の勝負強さを如何なく発揮した。
先発の前田は4回にも1点を失ったが、傷口を広げることなく5回を2失点。メキシコ打線の粘りに苦しみ5回までに86球を要したが、5安打、7奪三振の内容で試合を作った。
リリーフ陣は2番手の西勇輝(オリックス)、3番手の大野雄大(中日)がそれぞれ1点を失ったが、7回に5-4と1点差に迫られ、なおも二死三塁のピンチで登板した4番手の牧田和久(埼玉西武)が、 見事なワンポイントリリーフ。5番手の増井浩俊(北海道日本ハム)も8回の1イニングをパーフェクトに抑え1点リードを保った。
しかし9回、6人目の澤村拓一(読売)が、二死三塁から代打のT.トーレスに適時打を許し試合は土壇場で振り出しに。それでもその裏、3番山田哲人(東京ヤクルト)の二塁打などで一死一、 二塁の好機を作ると、またも中田が劇的な適時打を右中間へ運び、熱戦に終止符を打った。
メキシコの粘りにあい苦戦した侍ジャパンだが、何とか接戦を制し連勝スタート。12日は3連勝をかけ、2連敗スタートとなったWBSCランキング6位のドミニカ共和国と対戦する。
記事提供=ベースボールキング
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1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | H | E | |
メキシコ | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 1 | 1 | 0 | 1 | 5 | 13 | 1 |
日本 | 0 | 2 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1x | 6 | 12 | 0 |
【勝投手】 | 澤村 拓一 |
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【敗投手】 | アレクサンデル・カルデラ |