11月8日に「WBSCプレミア12」が開幕した。1次ラウンドグループBの侍ジャパンは同日、札幌ドームで韓国と対戦。先発した大谷翔平(北海道日本ハム)が 6回2安打10奪三振無失点に抑えれば、打線は12安打5得点を奪い大事な初戦をモノにした。
先発した侍ジャパンの大谷は、初回からエンジン全開。初回二死走者なしから3番キム・ヒョンスの2球目に161キロを計測するなど三者凡退に仕留めた。
2回も4番のイ・デホに対して147キロのフォークで空振り三振、韓国球界で2年連続50本塁打を記録したパク・ビョンホを二ゴロに打ち取る。続くソン・アソプに四球を与えたが、後続を打ち取り2回も無失点に抑えた。
大谷の好投に応えたい打線は2回、先頭の中田翔(北海道日本ハム)の振り逃げ、松田宣浩(福岡ソフトバンク)の右安で無死一、二塁の好機を作ると、続く平田良介(中日)が放った打球は、三塁ベースに直撃。 打球がファウルゾーンへ転々とする間に、二塁走者の中田がホームに生還し侍ジャパンが先制。さらに一死満塁から坂本勇人(読売)の犠飛で2点目を挙げた。
先制点をもらった大谷は4回に初安打を許したものの、4回まで1安打無失点投球。しかし5回、先頭のパク・ビョンホに二塁打を打たれると、ソン・アソプに1球もストライクが入らず四球。
無死一、二塁のピンチを招いたが、大谷はここからギアを入れ替えた。ホ・ギョンミンをフォークで空振り三振に取ると、カン・ミンホも151キロのストレートで空振り三振。 最後は代打のナ・ソンボムをフォークで見逃し三振に斬って取り、無失点で切り抜けた。
するとその裏、二死走者なしから安打と四球で一、二塁とすると、第1打席に適時二塁打を放った平田が、外のストレートを逆らわずにライト前に運ぶ適時打。続く6回には、一死走者なしから坂本のソロで追加点を挙げる。
さらに侍ジャパンは8回、二死走者なしから坂本が安打で出塁すると、ここまで無安打の山田哲人(ヤクルト)の適時二塁打で試合を確実なものにした。
5点リードの最終回から登板した3番手の松井裕樹(東北楽天)は、三連打で無死満塁のピンチを招くも、後続を打ち取り無失点で試合を締めた。
先発大谷の好投し、打線は効率良く得点を奪うなど「WBSCプレミア12」の初代王者に向けて、最高のスタートを切った侍ジャパン。11日は場所を台湾に移してメキシコと対戦する。
記事提供=ベースボールキング
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1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | H | E | |
韓国 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 7 | 0 |
日本 | 0 | 2 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 1 | X | 5 | 12 | 0 |
【勝投手】 | 大谷 翔平 |
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【敗投手】 | キム・グァンヒョン |