侍ジャパン、WBC優勝への関門 米国主将トラウト「全て勝つ」 中米強豪、韓国も本気

2023.1.30

3月に開催される「ワールド・ベースボール・クラシック™(WBC)」に向け、各国とも臨戦態勢が整ってきている。野球日本代表「侍ジャパン」の最大のライバルとなりそうなのが、2017年の第4回大会に続いて連覇を目指す米国代表だ。キャプテンを務めるマイク・トラウト外野手(ロサンゼルス・エンゼルス)は20日(日本時間21日)に報道陣のオンライン取材に応じ、「頭の中にあるのは全て勝つことだけ。優勝以外は失敗だ。自分たちのプレーができれば、どのチームでも勝てると思っている」と、並々ならぬ思いを打ち明けた。

写真提供=Getty Images

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米国主将トラウトはWBC初参戦「どのチームでも勝てると思っている」

 3月に開催される「ワールド・ベースボール・クラシック™(WBC)」に向け、各国とも臨戦態勢が整ってきている。野球日本代表「侍ジャパン」の最大のライバルとなりそうなのが、2017年の第4回大会に続いて連覇を目指す米国代表だ。キャプテンを務めるマイク・トラウト外野手(ロサンゼルス・エンゼルス)は20日(日本時間21日)に報道陣のオンライン取材に応じ、「頭の中にあるのは全て勝つことだけ。優勝以外は失敗だ。自分たちのプレーができれば、どのチームでも勝てると思っている」と、並々ならぬ思いを打ち明けた。

 メジャーリーグで3度のア・リーグ最優秀選手賞(MVP)を受賞。「現役最強選手」の名をほしいままにしてきたが、今大会がWBC初出場となる。「前回大会に出場するか、しないかは半々だった。出場しないと決めて、試合を見ていたら後悔が残った。若い頃に米国代表として戦ったことはあるが、胸に『USA』と書いてあるユニホームを着ることはクールなこと。楽しみにしているし、興奮している」。国を代表とする熱い戦いを心待ちにしている。

トラウトの呼びかけにスター選手たちが次々と参加表明

 昨夏のオールスター戦前に早々と参加を表明。トラウト外野手の呼びかけで史上最強メンバーが集まった。最初に声を掛けたのは、1歳下のブライス・ハーパー外野手(フィラデルフィア・フィリーズ)。「お互いに比べられながら育ってきて、同じタイミングでメジャーに昇格したからね」。その後、野手では2022年ナ・リーグMVPのポール・ゴールドシュミット内野手、本塁打王に3度輝いたノーラン・アレナド内野手(ともにセントルイス・カージナルス)、2018年ア・リーグMVPのムーキー・ベッツ外野手(ロサンゼルス・ドジャース)らが続々と集まった。

 投手でもサイ・ヤング賞に3度輝いたクレイトン・カーショー投手(ロサンゼルス・ドジャース)が参加を表明した。「多くの選手が参加したいと連絡してきた。特別な体験で、米国を代表することができるからね。国全体の応援を受けてプレーできることは素晴らしいことだ」とトラウト外野手。1次ラウンドはプールC(フェニックス)に入る米国代表は現地3月7日にアリゾナ州内に集合し、同11日のイギリス戦で初戦を迎える。「なるべく興奮を抑えつつ、冷静に戦いたいと思っている」と語るマーク・デローサ監督の下、ドリームチームで大会2連覇を目指す。

ライバル韓国はキム・ハソンらメジャーリーガーが参戦する予定

 超一流選手が集うのは米国だけでない。2013年の第3回大会を制したドミニカ共和国は、昨季ナ・リーグのサイ・ヤング賞に輝いた右腕サンディ・アルカンタラ投手(マイアミ・マーリンズ)、2021年ア・リーグ本塁打王のブラディミール・ゲレーロJr.内野手(トロント・ブルージェイズ)、通算283本塁打のマニー・マチャド内野手(サンディエゴ・パドレス)らが参加する。代表チームでGMを務めるネルソン・クルーズ外野手(サンディエゴ・パドレス)は「日本と対戦したいね。最高レベルの選手と対戦したいと思うのは自然なこと。出場チームの中でも屈指の強豪だと思うから」と闘志を燃やしている。

 プエルトリコ代表にはカルロス・コレア(ミネソタ・ツインズ)、フランシスコ・リンドーア(ニューヨーク・メッツ)ら大物内野手がズラリ。侍ジャパンと同じプールBの韓国代表もキム・ハソン(サンディエゴ・パドレス)、チェ・ジマン(ピッツバーグ・パイレーツ)両内野手に加え、韓国系米国人のトミー・エドマン内野手(セントルイス・カージナルス)も参戦する見込みだ。キューバ代表は米国に亡命した選手の出場が認められ、ルイス・ロバート外野手(シカゴ・ホワイトソックス)ら多くのメジャーリーガーが代表メンバーに名を連ねた。

 侍ジャパンの“顔”となる大谷翔平投手(ロサンゼルス・エンゼルス)は、「他の国も米国に限らず、素晴らしい選手、本当にトップのトップが集まっている印象を受ける。厳しい戦いになることは分かりきっている。精一杯、日本の野球で頑張っていきたいと思っています」と言葉に力を込めた。侍ジャパンが目指す世界一奪還への道のりには、激戦が待ち受けている。

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