大きな期待背負う筒香嘉智 若き主砲が打順以上にこだわるモノ

2016.3.5

侍ジャパンにとって今年初となる強化試合・チャイニーズ・タイペイ戦。そのメンバーに選出された横浜DeNA・筒香嘉智外野手は侍のストライプに特別な感情を持っている。

写真提供=Getty Images

写真提供=Getty Images

「日本の野球界のためにも、子供たちに夢を与えるためにも」

 侍ジャパンにとって今年初となる強化試合・チャイニーズ・タイペイ戦。そのメンバーに選出された横浜DeNA・筒香嘉智外野手は侍のストライプに特別な感情を持っている。

 昨年11月の世界野球「WBSCプレミア12」では鮮烈なインパクトを日本中に与えた。4番も経験し、8試合で打率.385、5打点を記録。準決勝・韓国戦で9回に逆転負けを喫した屈辱の大会において、新たな「日本の主砲」の出現を喜んだファンも多かったのではないだろうか。

 筒香も日の丸をつける重みを、こう振り返っている。

「シーズンとは違う緊張やプレッシャーがある。その中で試合をすることですごく成長できる場所だと思う」

 その期待は、指揮を執る小久保裕紀監督にとっても同じだった。

さらなる進化遂げて侍ジャパンへ

 春季キャンプを視察した際は「今年シーズン30本以上、必ず打てる選手」と話し、今後の侍ジャパンでの立ち位置について「筒香も4番の候補になる」と高い期待感を隠さなかった。

 筒香はWBSCプレミア12の後、ドミニカ共和国へ武者修行に渡り、外国人特有の速く動く球に対応するため、すり足気味のバッティングフォームに改良。新フォームでオープン戦も好調をキープし、さらに進化を遂げて日の丸の舞台に帰ってきた。

「日本の野球界のためにも、子供たちに夢を与えるためにも、その場所で活躍して全国の皆さんにいい姿を見せることが大事になる」

 今大会、4番を任されたのは中田翔(日本ハム)。それでも、筒香にとって侍のユニホームをまとう以上、打順以上にこだわっているものがある。

「打順が何番だからということは全然関係ない。試合に出る以上、やることは変わらない。勝つことに貢献することだけを考えたい」

 欲しいものは、勝利だけ。世界一奪還に向けて、目の前の勝利をたぐり寄せる一打で、まずは侍ジャパンでの存在を確立する。

記事提供=Full-Count
写真提供=Getty Images

NEWS新着記事