8日に開幕した「WBSCプレミア12」は準々決勝まで終了。19日から舞台を台湾から東京に移して準決勝が行われる。
侍ジャパンは、1次ラウンドを無傷の5連勝で突破し、グループBの1位で決勝トーナメントに進出。迎えた準々決勝のプエルトリコ戦では、エースの前田健太(広島東洋)が7回を無失点に抑えれば、 打線も故障した中村剛也(埼玉西武)に代わり4番で出場した筒香嘉智(横浜DeNA)が先制の適時打を放つなど、13安打9得点と爆発。投打でプエルトリコを圧倒し、見事に準決勝進出を決めた。
侍ジャパンが19日に対戦する準決勝の相手は韓国。小久保裕紀監督は、プロ3年目の大谷翔平(北海道日本ハム)を1次ラウンド初戦に続いて韓国相手に先発させることを明言しており、チームを勝利に導いた好投の再現が期待される。
前回の対戦で大谷は、初回に3番キム・ヒョンスの2球目に161キロを計測すれば、2回には4番のイ・デホに対して147キロの高速フォークで空振り三振に仕留めるなど、 6回を2安打無失点、10奪三振と快投。準決勝でも、前回と同様に相手をねじ伏せる投球を大谷がみせてくれるのか。大きな期待がかかる。
そして、準決勝もう1カードはアメリカ対メキシコ。ともに1次ラウンドでは日本と同じグループBに属し、アメリカが2位、メキシコが4位で決勝トーナメント進出を果たした。
準々決勝ではアメリカがオランダに先制を許す展開となったが、5回に3点を奪い逆転。終盤にも追加点を挙げたアメリカが、終わって見れば6-1で勝利した。
一方のメキシコは1次ラウンド全勝のグループA・1位のカナダと対戦し、2点ビハインドの8回に3点を奪い逆転勝ち。
ちなみに、1次ラウンドでの両チームの対戦は、アメリカが13安打10得点を奪い、8回コールド勝ちしている。
侍ジャパンが勝ち進んだ場合、アメリカとメキシコの勝者と対戦する。準決勝に対戦する韓国を含めて、1次ラウンドではこの3チームに勝利した侍ジャパン。 負けたら優勝が消滅とプレッシャーがかかる中、侍ジャパンは全勝で大会初制覇を目指す。
記事提供=ベースボールキング
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