侍ジャパンU-12代表は5日に韓国戦 決勝進出へ、絶対に落とせない一戦に

2017.8.5

台湾・台南市で行われている「第4回 WBSC U-12ワールドカップ」は5日に大会9日目が行われ、スーパーラウンドの全試合が終了する。ここまでスーパーラウンド2勝2敗の侍ジャパンU-12代表は韓国と対戦。可能性が低くなったとはいえ、望みの残されている決勝進出に向けて、日韓戦は絶対に落とせない一戦となった。

写真提供=Getty Images

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スーパーラウンド最終戦、米国とチャイニーズ・タイペイの試合結果も影響へ

 台湾・台南市で行われている「第4回 WBSC U-12ワールドカップ」は5日に大会9日目が行われ、スーパーラウンドの全試合が終了する。ここまでスーパーラウンド2勝2敗の侍ジャパンU-12代表は韓国と対戦。可能性が低くなったとはいえ、望みの残されている決勝進出に向けて、日韓戦は絶対に落とせない一戦となった。

 4日の優勝候補アメリカとの試合に敗れた侍ジャパンU-12代表。決勝に進出するためには、まず韓国戦での勝利が必須となる。その上で、日本が直接対決で勝利しているチャイニーズ・タイペイがニカラグアに敗れた場合に勝敗で並び、アメリカがメキシコに勝った場合は決勝進出が決まる。

 一方、チャイニーズ・タイペイが勝ち、アメリカがメキシコに敗れると、日本、アメリカ、メキシコが3勝2敗で並ぶが、日本は双方に敗れており、この場合は決勝進出は叶わない。チャイニーズ・タイペイが敗れ、アメリカがメキシコに敗れると、4カ国が3勝2敗で並ぶこととなり、この場合は平均得失点差(TQB)などの大会規定により順位が決まる。

 スーパーラウンド最終戦の相手となる韓国。オープニングラウンド・グループBは3勝2敗で2位通過。初戦のパナマにサヨナラ負けし、第3戦ではアメリカ相手に27失点を喫している。格下のオーストラリア、ドイツとの試合でも圧勝しているわけではなく、アメリカやチャイニーズ・タイペイという優勝候補に比べれば、実力的には劣る。

 オープニングラウンドからの7試合でチーム本塁打は1本。今大会は、オーストラリア戦で奪った8点が最多得点と、打線の破壊力にも乏しい。4日のチャイニーズ・タイペイ戦でも1-11でコールド負けしている。油断は禁物ではあるが、これまで通りの戦いが出来れば、勝利を掴むことは十分に可能だろう。

韓国戦勝利への鍵は「疲労」と「気持ちの維持」

 侍ジャパンU-12代表にとっての不安を挙げるとすれば、体力面、精神面での疲労だ。オープニングラウンド中に台風10号が直撃し、3試合が雨の影響を受けた日本。12か国で唯一、2日、3日と2日連続でダブルヘッダーを戦い、4日は最強の敵だったアメリカと一戦を交えた。肉体的な疲労は、かなり溜まってきている。

 さらに、勝てば決勝進出が大きく見えてくるはずだったアメリカ戦に敗れたことで、逆に決勝進出の可能性が低下。緊張感のある試合に敗れた後で、気持ちが維持出来るかが鍵となりそうだ。

 可能性は低くなったとはいえ、望みが断たれたわけではない。3日にアメリカがチャイニーズ・タイペイにコールド負けを喫し、4日には、日本がコールド勝ちしたニカラグアが、日本がオープニングラウンドで敗れたメキシコに勝利した。最後の最後、結果が出るまで分からないのが、勝負の世界である。現在スーパーラウンド3位の侍ジャパンU-12代表。4位以内を死守できれば、3位決定戦もある。命運を左右する韓国との一戦は、5日午後2時(日本時間3時)プレーボールの予定だ。

【了】

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