白星発進の侍ジャパン、第2戦は菅野が先発へ 「ここまできたらやるしかない」

2017.3.8

世界一を目指す野球日本代表「侍ジャパン」は、8日に第4回ワールド・ベースボール・クラシック™(WBC)の1次リーグ第2戦(19時開始、東京ドーム)でオーストラリアと対戦する。7日の第1戦はキューバに11-6で勝利。2次ラウンド進出へ大きな意味を持つ第2戦の先発は、菅野智之投手(読売)が務める。エースは大一番へ向けて闘志を燃やしたが、オーストラリアも攻略へ意欲を見せている。

写真提供=Getty Images

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初戦はキューバに勝利、8日は2連勝を目指してオーストラリア戦

 世界一を目指す野球日本代表「侍ジャパン」は、8日に第4回ワールド・ベースボール・クラシック™(WBC)の1次リーグ第2戦(19時開始、東京ドーム)でオーストラリアと対戦する。7日の第1戦はキューバに11-6で勝利。2次ラウンド進出へ大きな意味を持つ第2戦の先発は、菅野智之投手(読売)が務める。エースは大一番へ向けて闘志を燃やしたが、オーストラリアも攻略へ意欲を見せている。

 オーストラリア戦を翌日に控えた7日、菅野は静かに言葉を紡ぎ出した。「ここまできたらやるしかない。やってきたことしか出来ないので、今までやってきたことをやるだけです」。WBCへ向けて取り組んできたことに自信があるからこそ、心が揺れることはない。

 侍ジャパンに合流してから、エースとして貫禄の投球を続けてきた。強化合宿が行われた宮崎では、2月27日に初めてブルペン入り。直球やスライダー、ワンシームなどを抜群のコントロールで投げ込み、権藤博投手コーチを「一言、モノが違う」と唸らせた。

 そして、1日の壮行試合・CPBL選抜チャイニーズ・タイペイ戦(ヤフオクドーム)では、4回4安打無失点の快投。前日の試合で日本投手陣に17安打8得点を記録した相手を見事に封じ、小久保裕紀監督は「さすが」と絶賛した。ここまで、まさに順調そのものだ。

 対するオーストラリア代表は、WBC強化試合で阪神に0-3で敗れたものの、オリックスとは1-1で引き分け。NPB球団に善戦したことで、MLBのツインズなどでプレー経験があるルーク・ヒューズ内野手は「(日本戦勝利へ)すごく自信がある」と不敵な笑みを浮かべる。

オーストラリアは菅野を警戒も…WBCでは「何が起きてもおかしくない」

 一方で、菅野については「(日本で)一番いいピッチャーだと思っている。タフな試合になると思うが、とても楽しみだ」と警戒。元ドジャースのトレント・オールティエン外野手も「菅野はいいピッチャーと聞いている。去年のスカウティングリポートを見た。タフだと思うけど、チャレンジが楽しみだ」と話し、ドジャースで極東担当スカウトを務めるジョン・ディーブル監督は「菅野の投球をよく見ているが、いいピッチャーだ」と絶賛する。

 ただ、当然、攻略への意欲も燃やす。オールティエンが「トーナメント(短期決戦)だから何が起きてもおかしくない」と言えば、ヒューズもプールAで韓国と台湾を破ったイスラエルのように“ダークホース”になれるかと聞かれ「もちろんそうなれると思っている」と答えた。波乱を起こさせないためにも、菅野の好投が必要不可欠だ。

 右腕は「(オーストラリア打線は)中距離バッターが多く、バランスのいいチーム」としつつ、自身にとってホームグラウンドとなる東京ドームでの試合に「一番やり慣れているマウンド。しっかり地の利を生かして投げれば、きっといいマウンドになると思います」と自信を漂わせた。

「0点でなるべく長いイニングを投げられるように。(キューバに)勝てたことは大きいので、その流れに乗りたい」

 オーストラリアの番狂わせは許さない。2連勝発進へ、日本のエースが“ダークホース“の前に立ちはだかる。
 
【了】

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