予選リーグ5連勝の侍ジャパンU-15代表 スーパーラウンド初戦でベネズエラと対戦

2016.8.4

現在開催中の「第3回 WBSC U-15ベースボールワールドカップ in いわき」で、日本は4日からスーパーラウンドを戦う。グループA・1位の日本が初戦に対戦する相手は、グループB・3位のベネズエラだ。

写真提供=Getty Images

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チーム打率.358、チーム防御率1.29と好成績の日本「みんなで勝つ」と指揮官意欲

 現在開催中の「第3回 WBSC U-15ベースボールワールドカップ in いわき」で、日本は4日からスーパーラウンドを戦う。グループA・1位の日本が初戦に対戦する相手は、グループB・3位のベネズエラ。予選リーグ5連勝の勢いをスーパーラウンドでも発揮し、決勝戦に進みたい。

 日本は予選リーグで打率.358を記録した。チームトップの打率を残しているのは、予選リーグ2戦目から5番・サードで出場する小山翔暉で打率.778。1戦目から出場を続ける選手では、4番・嘉手苅将太が打率.615で6打点。次いで、3番・稲生賢二が打率.533で、チームトップの8打点をたたき出している。このクリーンアップの前に走者を出し、得点に結びつけられるかが、勝利のカギとなりそうだ。

 投手は11人が予選リーグで登板。予選リーグ最終戦後に鹿取義隆監督は「全員が投げられて良かった。いい経験だったと思う」と話した。予選リーグは5試合中3試合が零封で、チーム防御率は1.29。予選リーグの最終戦こそ、8人が投げ、被安打7、10四死球と荒れたが、4戦目までは安定した成績を出していた。試合がなかった3日に疲労が少しでも取れ、また新たな気持ちで試合に臨めるか。

 対するベネズエラは、予選リーグでのチーム打率は日本と同じ.358。チーム防御率は2.90だった。アメリカ戦は6、7回に2点ずつを失い、逆転負けを喫したが、5回までは2-0とリードを保った。チャイニーズ・タイペイ戦は8回まで7-8とリードを許すも、8回裏に3点を奪って逆転勝利。底力があるだけに、気を引き締めて戦いたい。

 予選リーグでは日替わりでヒーローが誕生し、鹿取監督は「それがベスト。みんなで勝っていくというのがいいこと」と語った。スーパーラウンドでもチーム一丸となって、世界一に挑戦する。「15歳ですので、しっかりと自分のチーム力を出し切れれば」と指揮官は話す。

 試合のなかった3日は、いわき市内の被災地を訪れた日本代表の選手たち。5年前の東日本大震災、そして、今年4月の熊本地震で被災した人々がいる。日の丸を背負ってプレーすることは、時にプレッシャーとなるが、キャプテンの野口海音が「僕たちができることは精一杯、全力で戦うこと」と言うように、グラウンドで一生懸命にプレーする姿を見せることが第一。ゴールドメダルは、その先に待っているはずだ。まずは今日、ベネズエラとのスーパーラウンド1戦目に全力を注ぐ。

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