U-12代表から社会人代表まで24選手 「侍ジャパン」からNPB入りする経験者たち

2020.12.21

コロナ禍に揺れた2020年が幕を下ろし、まもなく新たな年が始まりを告げようとしている。NPBでは10月26日に行われた2020年度新人選手選択会議の結果、2021年には支配下選手として74人がプロ野球の門を叩くことになった。この74人の中には、かつて野球日本代表「侍ジャパン」のユニホームに袖を通した選手も多い。そこで「侍ジャパン」の各カテゴリー別に、来春にNPB入りする主な代表経験選手を紹介していきたい。

写真提供=Full-Count

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支配下としてドラフト指名された74選手、約1/3が侍ジャパンを経験

 コロナ禍に揺れた2020年が幕を下ろし、まもなく新たな年が始まりを告げようとしている。NPBでは10月26日に行われた2020年度新人選手選択会議の結果、2021年には支配下選手として74人がプロ野球の門を叩くことになった。この74人の中には、かつて野球日本代表「侍ジャパン」のユニホームに袖を通した選手も多い。そこで「侍ジャパン」の各カテゴリー別に、来春にNPB入りする主な代表経験選手を紹介していきたい。

 社会人代表として、2019年の「第29回 BFA アジア選手権」に出場したのは、東北楽天から3位指名された藤井聖投手(ENEOS)とオリックス6位指名の阿部翔太投手(日本生命)だ。藤井投手は中継ぎとして3試合に投げ、5回無失点10奪三振を記録。4戦で投げた阿部投手は、スーパーラウンドの韓国戦に先発し、勝利投手となる力投でチームを決勝に導いた。

大学代表経験者の注目株は、東北楽天1位の早川&阪神1位の佐藤

 最も経験者が多いのが大学代表だ。2018年に「第6回 FISU世界大学野球選手権大会」に出場するため、東京六大学野球連盟選抜で組まれた大学代表も合わせれば、実に15選手が名を連ねた。中でも大きな注目を集めているのが、4球団競合の末、東北楽天が交渉権を手に入れた早川隆久投手(早稲田大)と、同じく4球団が競合し、阪神が交渉権を獲得した佐藤輝明内野手(近畿大)の2選手だ。

 2019年に行われた「第43回 日米大学野球選手権大会」で、今季は広島東洋でルーキーながら大活躍した森下暢仁投手とダブルエースとして起用された早川投手は、2試合に投げて9回を1失点(自責0)に抑える快投で最優秀投手賞を受賞。その前年に行われた「第42回 日米大学野球選手権大会」に2年生ながら出場した佐藤選手は、大学代表での経験を生かして世代を代表するスラッガーへと成長を遂げた。

 その他、北海道日本ハムの伊藤大海投手(苫小牧駒澤大)、広島東洋の栗林良吏投手(トヨタ自動車)と2人の1位指名投手が大学代表経験者。2018年、2019年と2年連続で大学代表入りし、3大会に投げた伊藤投手は合計15試合(21回2/3)で自責点1という圧倒的なパフォーマンスを披露し、大学代表で守護神として活躍した。

横浜DeNA1位の入江はU-18代表、千葉ロッテ1位の鈴木はU-15代表を経験

 横浜DeNAに1位指名された入江大生投手(明治大)はU-18代表として、2016年の「第11回 BFA U18アジア選手権」で優勝を経験した。時速150キロを超える速球が高評価の右腕だが、作新学院高時代は3年夏に出場した甲子園で3試合連続ホームランを放った強打者で、U-18代表では内野手登録。この大会には早川投手も出場していた。

 大学代表に続き、U-15代表経験者も多い。代表格は千葉ロッテに1位指名された鈴木昭汰投手だ。2013年に行われた「15Uアジアチャレンジマッチ」でエースとして2試合でマウンドに上がり、無失点登板で優勝に貢献。この時、同じく代表入りしていたのが、北海道日本ハムの2位指名・五十幡亮汰外野手(中央大)と3位指名の古川裕大捕手(上武大)。中学生の時、陸上の全国大会で100メートル走の日本記録を持つサニブラウン・ハキーム選手に勝ったという五十幡選手の俊足は、今でも変わらない。

U-12代表経験を持つ嘉手苅は東京ヤクルトへ6位入団

 そして、U-12代表を唯一経験しているのが、東京ヤクルトに6位指名された嘉手苅浩太投手(日本航空石川高)だ。2014年の「第8回 BFA 12Uアジア選手権」では投手・捕手の二役で準優勝に貢献したが、現在は投手に専念。この年、U-12代表で初めて指揮を執った仁志敏久氏は、来季から横浜DeNAの2軍監督となるため、ファームで“師弟”の再会が実現することになりそうだ。

 支配下指名された74人のうち、これまで侍ジャパンのユニホームに袖を通した経験を持つ選手は、実に24選手に上る。2014年にU-12代表からトップチームまで「侍ジャパン」を系統立たせて強化してきた結果、アンダー世代から代表経験を持つ選手たちが世代のトップとして技術や意識を高めながら、プロ球団の目に留まる選手に成長した証とも言えそうだ。

 2021年、プロ野球選手として新たな一歩を踏み出す選手たち。この中から近い将来、「侍ジャパン」トップチームの一員として国際舞台に立つスターが生まれることを期待したい。

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