侍ジャパンU-12代表、強豪キューバに快勝も仁志監督は厳しい表情「気を引き締めないと」

2019.7.27

台湾・台南市で行われている「第5回 WBSC U-12ワールドカップ」は27日、オープニングラウンド第2戦が行われ、初の世界一を目指す侍ジャパンU-12代表はキューバに6-0で快勝し、オープニングラウンド連勝発進となった。相手のミスを逃さず、6安打で6得点と効率的に得点し、スーパーラウンド進出へ最初の難敵を倒した。

写真提供=Getty Images

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先頭で出塁した赤澤を称賛「チームに勇気を与えてくれます」

 台湾・台南市で行われている「第5回 WBSC U-12ワールドカップ」は27日、オープニングラウンド第2戦が行われ、初の世界一を目指す侍ジャパンU-12代表はキューバに6-0で快勝し、オープニングラウンド連勝発進となった。相手のミスを逃さず、6安打で6得点と効率的に得点し、スーパーラウンド進出へ最初の難敵を倒した。

 初回、先頭の赤澤琉偉選手(八尾中央ボーイズ)が左前安打で出塁。2アウト二塁から高橋昇聖選手(北上ゴブリンズ)が中越え適時二塁打を放ち、幸先良く1点を先制した。試合後の仁志敏久監督も「赤澤が出たことはすごく大きかったと思います。誰かが最初に対応してくれると、今日もいけるって思ってくれるので。このチームで先頭を切ってそういうことをしてくれるのは赤澤しかいないというか、赤澤が一番そういう選手なので。出て足を使ったりしてくれることが、チームに勇気を与えてくれます」と、26日のチェコ戦に続いて切り込み隊長としての働きを果たした赤澤外野手を称賛した。

 3回には3連続四球で2死満塁のチャンスを作り、今井蓮選手(大阪八尾ボーイズ)が押し出し死球を受けて1点を追加。4回には林京乃佑選手(東京城南ボーイズ)が内野安打で出塁。その後、相手投手の暴投や川越昂太郎選手(東京城南ボーイズ)の振り逃げ、桑元信祐選手(ガッツ鹿児島)の二ゴロの間などにこの回2点を追加した。相手のミスをついて着実に加点。5回にも林選手の適時二塁打などで、2点を追加して試合を決めた。

 効率よく6点を奪う一方で、細かなミスも目立った。内野へのファウルフライで連携が取れずに落球し、2度の牽制死もあった。仁志監督は「もう一回気を引き締めないと。今日出たミスは実はずーっと最初から言ってきたことなんですね。一回言われたことをゲームの中で丸々やってしまっている。打てなかったとか、ピッチャーが打たれたとかそういうことではなくて、ちゃんとゲームに集中して見ていれば失敗はないというところだったんですけども、ゲームをする上での根本的なところももうちょっと話をしながら詰めていきたいなと思います」と厳しい表情で、もう一度、気を引き締めることを求めた。

投手陣は2日連続の完封リレー、28日は前回大会準優勝のチャイニーズ・タイペイ戦

 一方で、投手陣については「よく頑張っていると思います」と指揮官。先発の生田目博之介選手(越谷リトル)は初回を遊ゴロ、二ゴロ、三ゴロとテンポよく3者凡退に切って取ると、2回は連打で無死一、二塁のピンチを招いたが、後続を中飛、三振、中飛で切り抜けた。3回以降は青木朔真選手(筑後ボーイズ)、高橋選手、林選手と継投し、2日連続で完封勝利を飾った。

「今日も先発の生田目がすごく落ち着いて。相当緊張していたみたいですけど、ピンチを背負いながらも頑張ってくれたので。あとは後をつないだ青木だったりとか、林もね。後ろの二人も力があるピッチャーなので、重要なところはこれからも任せていくと思います」と、仁志監督は無失点リレーで繋いだ4投手を称えた。

 28日はオープニングラウンドで最大の敵となる、前回大会準優勝のチャイニーズ・タイペイと戦う。地元ファンの熱烈な応援により圧倒的なアウェーの雰囲気となることが予想されるが、仁志監督は「それを面白いと感じてくれればいいんですけどね。それをプレッシャーというか、押されていると感じてしまわないように、ですね。あの子たちも将来成長して強いチームに行ったり、強い高校に行ったり、すごく大きな球場で大きな歓声の中でやるチャンスは来ると思うので。そのときのために、たくさんのお客さんの中でプレーするということを喜びとして感じてほしいなと思います」と、選手たちの良い経験となることにも期待していた。

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