「子供たちも憧れを抱く」―野村弘樹氏が語る、世界の大舞台で戦う侍ジャパンの“魅力”

2018.12.18

野球日本代表「侍ジャパン」に憧れを抱く子供たちは多い。11月上旬に開催された「2018日米野球」でもスタンドで応援する少年、少女たちの姿が多く見られた。野球解説者の野村弘樹氏は「WBC(ワールド・ベースボール・クラシック™)が2006年に始まって以来12年が経ちます。選手たちは日の丸をつけて戦うことに誇りを感じているし、野球人生の貴重な経験になっている。子供たちも世界の大舞台で戦う侍ジャパンの選手たちを見て憧れを抱くのでしょう」と話す。

写真提供=Getty Images

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第1回WBCから12年「選手たちは日の丸をつけて戦うことに誇りを感じている」

 野球日本代表「侍ジャパン」に憧れを抱く子供たちは多い。11月上旬に開催された「2018日米野球」でもスタンドで応援する少年、少女たちの姿が多く見られた。

 野球解説者の野村弘樹氏は「WBC(ワールド・ベースボール・クラシック™)が2006年に始まって以来12年が経ちます。選手たちは日の丸をつけて戦うことに誇りを感じているし、野球人生の貴重な経験になっている。子供たちも世界の大舞台で戦う侍ジャパンの選手たちを見て憧れを抱くのでしょう」と話す。

 WBCの功績を認める野村氏だが、気になることもあるという。「サッカーやラグビーのワールドカップは世界各国のフルメンバーが集まるけど、WBCは違います。メジャーリーグの球団が選手の派遣を認めなかったり、選手が体調万全でないことを理由に代表に選ばれても辞退するケースが見られる。世界各国がフルメンバーで戦う大会を見たいですよね」と熱望する。

 一方で、野村氏は選手の派遣に悩むメジャーの球団にも一定の理解を示す。「開催時期を見つめ直してもよいと思います。WBCの本大会は3月に行われますが、この時期はまだ寒いですし、自分も現役でプレーしていたからわかりますが調整も慎重になるのです。投手は寒い環境で無理すると肩、肘を痛めて大会後にも影響を及ぼす危険性があります」と指摘した上で、日程について新たな施策を提案した。

野村氏の“提案”は…最強の侍ジャパンが「世界のスーパースターと対戦する姿を見たい」

「MLBとの交渉が必要になりますが、各国の国内リーグを10日間ぐらい中断して8月に開催するのは面白いと思います。温暖な気候で故障のリスクも少ないし、選手も集まりやすい。愛国心が強い選手たちが多いので喜んで参加すると思います。予選を勝ち上がった国が出場してベスト8、ベスト4、決勝を開催したら世界中で盛り上がると思います」

 世界のフルメンバーがそろった大会は野球人気のさらなる起爆剤になる可能性がある。

「大谷翔平投手、田中将大投手、前田健太投手、ダルビッシュ有投手といったメジャーリーグで活躍している投手たちが侍ジャパンのユニフォームを着て世界のスーパースターと対戦する姿を見たいじゃないですか。もちろんNPBでプレーしている選手も魅力的な選手が多い。米国、ドミニカ共和国、ベネズエラ、韓国ら世界の強豪国と互いにフルメンバーで戦う大会を実現させてほしいですね」

 名実共に真の世界一を決める大会を――。侍ジャパンは日本中を熱狂させ、世界を驚かせる力を持っている。野村氏の提案は夢が膨らむ内容となっている。

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次回:12月24日20時頃公開予定

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