稲葉監督が期待する侍ジャパン打線の軸とは…「秋山選手と柳田選手をどうつなげるか」

2018.11.11

野球日本代表「侍ジャパン」は10日、「2018日米野球」第2戦(東京ドーム)でMLBオールスターチームに12-6で勝利した。MLBオールスターチームを相手に2連勝を飾った侍ジャパンの中心にいたのは、連日豪快なホームランで沸かせた柳田悠岐外野手(福岡ソフトバンク)と、勝負強さが光った秋山翔吾外野手(埼玉西武)の2打者だった。

写真提供=Getty Images

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リードオフマンと4番打者が合わせて7打点と爆発

 野球日本代表「侍ジャパン」は10日、「2018日米野球」第2戦(東京ドーム)でMLBオールスターチームに12-6で勝利した。MLBオールスターチームを相手に2連勝を飾った侍ジャパンの中心にいたのは、連日豪快なホームランで沸かせた柳田悠岐外野手(福岡ソフトバンク)と、勝負強さが光った秋山翔吾外野手(埼玉西武)の2打者だった。

 第1戦では9回に豪快な逆転サヨナラ2ランをバックスクリーンに運び、見る者の度肝を抜いた柳田外野手は、第2戦から「4番」に抜擢。すると、いきなり4打数4安打4打点と大暴れで、起用した稲葉篤紀監督の期待に応えた。3回には前日のビッグアーチを彷彿とさせる、力強い2ランを左中間席に叩き込んだが、初回の第1打席ではレフトへ先制タイムリー。5回にも追加点をあげるタイムリーを左翼へ弾き返すなど、豪快なスイングながらも状況に応じた確実な打撃で、MLB投手陣を切り崩した。

 一方、この日リードオフマンとして「1番・中堅」で先発した秋山外野手は、第1打席こそ投手ゴロに倒れたが、3回の第2打席から4打席連続出塁。自身が攻撃の起点となるだけではなく、3打点を挙げる生産性の高さも見せた。

稲葉監督「特にこのチームの主軸という意味で考えている」

 柳田外野手と秋山外野手。タイプこそ違えど、ともに巧みなバットコントロールでヒットを量産し、ホームランを打つパワーも持ち合わせる。さらに、積極的に1つ先の塁を狙うスピードも備え、チームに1人いるだけでも攻撃に多様性をもたらす存在だ。そういったタイプの打者が2人も揃うのは、侍ジャパンだからこそ実現できる強み。稲葉監督は「この2人に関して、特にこのチームの主軸という意味で考えている」と話し、「秋山選手と柳田選手をどうつなげていこうかというところを、まず考えている」と打線における2選手の重要性を明かした。

 今回の「2018日米野球」では、国際経験が豊富な“常連組“と、代表ユニホームに初めて袖を通すフレッシュな顔ぶれが入り交じる。第1戦前には「軸とする打線は作らないつもり」と、いろいろな打順の組み合わせを試しながら、打者の適性を見極めていく意向を明かしていたが、その基本には柳田外野手と秋山外野手の能力を最大限に生かす目的が込められているようだ。

秋山&源田の1、2番コンビにも手応え

 第2戦での収穫はもう1つ、秋山外野手と源田壮亮内野手(埼玉西武)による1、2番コンビの働きだ。埼玉西武でもコンビを組み、チームをリーグ優勝へ導いた2人は侍ジャパンでも躍動。「まずは守備が非常にいい」と評価する源田内野手についても、「スチールもできますし、走攻守揃ったところで、日本代表でもそのような活躍を期待している」と話した。

 短期決戦となる国際大会で勝ち抜くためには、状況に応じた多彩な攻撃の方法を備えておく必要がある。その意味でも、秋山外野手と源田内野手による1、2番コンビ、そして4番の柳田外野手という形は、成功例として稲葉ジャパンの引き出しに加わったはずだ。

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