2連勝で決勝進出の侍ジャパン、韓国を下してアジアトップに君臨できるか

2017.11.19

野球日本代表「侍ジャパン」は19日、「ENEOSアジアプロ野球チャンピオンシップ2017」決勝で韓国と対戦し、初代アジア王者の座を狙う。16日韓国戦、18日チャイニーズ・タイペイ戦に2連勝した日本が狙うは全勝優勝。稲葉篤紀監督率いる新生侍ジャパンは、船出となる大会で頂点を極められるのか。

写真提供=Getty Images

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日本の先発は左腕・田口、韓国は21歳右腕パク

 野球日本代表「侍ジャパン」は19日、「ENEOSアジアプロ野球チャンピオンシップ2017」決勝で韓国と対戦し、初代アジア王者の座を狙う。16日韓国戦、18日チャイニーズ・タイペイ戦に2連勝した日本が狙うは全勝優勝。稲葉篤紀監督率いる新生侍ジャパンは、船出となる大会で頂点を極められるのか。

 大一番で先発マウンドに上がるのは左腕・田口麗斗投手(巨人)だ。プロ4年目の今年は26試合で13勝4敗、防御率3.01という好成績を残した。昨季の10勝(10敗)に続き、2年連続2桁勝利をマークし、自信と経験を深めた22歳。昨年11月に行われた侍ジャパン強化試合に選出された経験を持つ左腕を、稲葉監督は満を持して送り出す。

 元侍戦士で現在はBCリーグ福島ホープスの監督を務める岩村明憲氏は「この先を見据える意味でも、優勝を勝ち取りたいですね」と話す。

「稲葉監督をはじめ侍ジャパンは全員が、決勝で勝つことを最終目標に据えていると思います。それは今回大会だけに限らず、2019年のプレミア12、2020年の東京オリンピック、2021年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を見据える意味でも大切なこと。日本がアジアの野球界を先頭に立ってリードしていくんだ、という決意表明として、韓国にしっかり勝利しておきたいところです。

 私が第1回、第2回WBCに出場した時は、韓国と文字通り激戦を繰り返しました。どちらのチームも、アジア野球のリーダーは自分たちだという意識とプライドを持っている。それだけに互いに一歩も譲らない試合が続きました。今回は24歳以下の大会ではありますが、それでも各代表ともに世代を代表する選手が集まっていて、この先何度も顔を合わせることになるでしょう。だからこそ、この大会でしっかり勝ちきることは大事だと思います」

韓国の注目はイ・ジョンフ「ベリンジャー選手を彷彿とさせます」

 韓国とは16日に続く再戦となる。前回の試合を踏まえ、岩村氏が韓国チームで注目するのは、元中日のイ・ジョンボムを父に持つ外野手イ・ジョンフだという。

「まだ19歳で体は出来上がっていませんが、非常に豪快な気持ちのいいスイングをしますね。線の細さと言い、米ロサンゼルス・ドジャースで今季新人王を獲得したコーディ・ベリンジャー選手を彷彿とさせます。この先が非常に楽しみな選手。代表チームでも常連になるでしょうから、注目しておいて損はないでしょう」

 新生稲葉ジャパンは破竹の3連勝でトップに君臨できるのか。運命の一戦は19日午後6時から始まる。

【了】
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