侍ジャパンU-15代表が開幕4連勝で4大会ぶりV王手! 大会初失点も打線が15得点

2017.11.4

静岡県伊豆市・志太スタジアムで開催されている「第9回 BFA U-15アジア選手権」は4日、大会4日目を迎え、侍ジャパンU-15代表はパキスタンに15-2の5回コールドで勝利した。初戦から4戦無敗で4大会ぶりの優勝に王手をかけた。

写真提供=Getty Images

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パキスタンに5回コールド勝ちで4連勝

 静岡県伊豆市・志太スタジアムで開催されている「第9回 BFA U-15アジア選手権」は4日、大会4日目を迎え、侍ジャパンU-15代表はパキスタンに15-2の5回コールドで勝利した。初戦から4戦無敗で4大会ぶりの優勝に王手をかけた。

 最終戦となる韓国戦を見据えて打順を大幅に入れ替えて臨んだ一戦。日本は初回、2番から1番になった功刀史也(山梨・白根巨摩中)が一塁線を破る三塁打で出塁。2番・神里陸(沖縄・南星中)はファーストライナーだったが、1番から3番に入った内山壮真(石川・星稜中)がカウント3-1からレフトへ本塁打を放った。先制2ランに「スイングが崩れ、自分のスイングができていなかった。フォームを見直して、自分のスイングでバットを振り抜くことができてよかったです」と喜んだ。

 日本の先発は、ここまで代打でグランドスラムや貴重な追加点をたたき出してきた宮本拓実(宮城・仙台育英秀光中)。1死から味方の失策で走者を出すと、右安も許し、2死二、三塁から中前適時打を浴びた。日本は今大会初失点。伊藤将啓監督は「(パキスタンは)ストレートには対応してくるので、うまく緩急を使うこと、という話をしていたが、エラーをきっかけに簡単に失点してしまった。あれ以上引っ張ってもいいことがないので」と潔く投手交代。2死一塁で登板した2番手・濵田世(高知・高知中)が空振り三振を奪って切り抜けた。

 2-1と1点差とされたが、すぐに突き放した。2回には8番・菅谷真之介(千葉・七林中)が左安で出塁。すかさず盗塁を決めると、2、3戦目で無安打だった9番・山田将義主将(東京・駿台学園中)が中前適時打を放った。1番・功刀の中安、2番・神里の四球で満塁とし、暴投で加点。3番・内山の二ゴロが失策を誘い、さらに2点を加えた。1死一、三塁では濵田が投手の足元を抜く中前適時打を放ち、この回、5点を入れた。3回には暴投と、降板後にライトに就いていた4番・宮本の2点適時二塁打で3点を追加した。

5回には功刀がランニング弾「その前にも打っていたので自信がついていた」

 前日、伊藤監督はパキスタンについて「振ってくるなという感じ。2年前とはだいぶ、違う」と話していたが、3回にも1点を失った。1死から四球、中安で走者をためられ、4番打者を右飛に打ち取り、2死一、二塁としたが、レフトの頭上を越える適時二塁打を浴びた。伊藤監督は「濱田は変化球でカウントを取れないので、ストレートを6、7球連続で投げないといけなくなる。それが打たれる理由なのかなと思う」と話した。

 1点を追加されたが、日本は攻撃の手を緩めず。4回は山田のタイムリーや暴投で3点を加え、5回には2死二塁から功刀がカウント2-0から中越えのランニング本塁打を放った。この日、すでに3安打していた功刀は「その前にも打っていたので、自信がついていた。ヒットを狙っていたが、結果的にホームランになってよかった」と笑顔。4、5回は3番手で山城航太郎(福岡・高宮中)が登板。四死球で先頭打者を出したが、三振や内野ゴロに打ち取って切り抜け、4連勝とした。

 2年前も指揮を執った伊藤監督は「パキスタンは諦めないで、みんな、一生懸命やっていた。ゲッツーを取りにいったり、けん制を入れたり、細かいところもできるようになっていた。上からの言い方になってしまうが、フライもちゃんと取れるようになったり、バックアップにもいっていたり、野球の基本的な部分ができるようになっていた」と印象を話した。対する日本は大一番のチャイニーズ・タイペイ戦を3-0で勝ち、気持ちが緩んでいたところがあったという。快勝にも反省点が出たため、「明日は集中して、一戦必勝で頑張りたい」と指揮官。ラストの韓国戦も勝利し、5戦全勝でアジアNo.1をつかみ取る。

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