侍ジャパンU-15代表、香港に26得点&4回コールド発進 2回は打者3巡の猛攻

2017.11.3

「第9回 BFA U-15アジア選手権」が1日、静岡県伊豆市・志太スタジアムで開幕した。日本は香港との初戦に臨み、26-0の4回コールド勝ち。好スタートを切った。

写真提供=Getty Images

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先発・清水は2イニング6者連続K「自分のピッチングができた」

「第9回 BFA U-15アジア選手権」が1日、静岡県伊豆市・志太スタジアムで開幕した。日本は香港との初戦に臨み、26-0の4回コールド勝ち。好スタートを切った。

 侍ジャパンU-15代表の先発は清水惇(群馬・長野郷中)。10月8日から同10日に行われた「第12回 U-15 KWB全国野球秋季大会」の結果を受けて追加された右腕は「あまり緊張せず、自分のピッチングができた」と納得の表情を見せた。試合前のブルペンや投球練習では制球が良くなかったが、プレーボールがかかると一変。直球をコーナーに決め、変化球も制球よく、1、2回の2イニングで6者連続三振を奪った。

 打線も初回こそ、初戦の硬さから相手の失策とタイムリー1本による2点のみに終わったが、2回、清水の好投に応えるように猛攻を見せた。

「(初回は)選手たちが硬かった。逆方向(を狙うこと)と間の取り方を意識して、角度を出さない打球を打とうと2回から確認した」と伊藤将啓監督。この回、先頭の8番・加藤陸久(神奈川・文命中)が初球を捉え、左越え三塁打でチームのムードを変えると、9番・神里陸(沖縄・南星中)のレフトへの当たりを相手左翼手がエラー。ホームインした加藤は「持ち味の思い切りのいいバッティングができた。ファーストストライクから思い切っていけた結果」と話した。

 無死一塁で1番・内山壮真(石川・星稜中)は相手右翼手が目測を誤り、右越えのランニング2ラン。その後も日本は得点を重ね、なおも無死満塁で、この回、2度目の打席に立った加藤が走者一層の左越え二塁打。以降も打線は途切れず、とうとう3巡した2死満塁で代打・宮本拓実(宮城・仙台育英学園秀光中)が右翼へグランドスラム。1イニングに13安打で19点を挙げた。

 3回も加藤の2点適時三塁打など、打者11人で5点を奪った日本。相手投手陣の制球が定まらなかったり、球速がなかったりと難しい状況の中、ストライクを見極め、ボールをしっかりと引きつけた打撃で26点を得た。

4安打6打点の加藤「挑戦者の気持ちを大切に」

 投げては、先発・清水の後を受けた鎌田州真(東京・志茂田中)が3回を3者凡退に抑えた。4回は、今年の全国中学校軟式野球大会優勝の根本悠楓(北海道・白翔中)が2四球を出しながらも2つの空振り三振を奪い、最後はファーストファウルフライに打ち取った。

 初戦を終え、残り4試合を戦う上での修正点も見えた。試合前の練習時間の変更や前の試合が押したことでシートノックがなくなるなど、慌ただしく始まったゲームだったため、「急な時間変更にも対応しなければいけないなど、国際大会で起こることの確認をしたい」と伊藤監督。また、今後の戦いを見据え、「中途半端なことも多かった。それぞれの学校でやっていることもある中、ここでみんなで合わせていくことの確認も、もう1回したい」と話した。

 総当たりの今大会。2日はフィリピンと戦う。初戦を快勝したが、三塁打2本など、4打数4安打6打点と活躍した加藤は「自分たちは挑戦者の気持ちを大切にしている。今日の勢いを保ちつつ、もう1回、気を引き締めてやっていきたい」と意気込んだ。

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